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コンセプトハウス10年メンテナンス-その3.現状把握


今回、10年メンテナンスを行う一番のきっかけとなったのは、ここ数年気になっていた木の外壁の反りや割れです。
足場を組むより前に、下屋の屋根に上り、2階の外壁を間近で見てみました。



チェック項目その1.
外壁の角では部材同士が小口でぶつかるので、材料自体の断面を確認出来ます。確かにかなりの反りでした。それと材料(ウエスタンレッドシダー)の表面の塗料が剥げかかっていて、カサカサしていました。
一番心配になるのが、外壁自体もそうですが、その下地がどうなっているか、です。
数枚の板を外し、防水紙とその下の通気層の確認をしました。



チェック項目その2.
間近で見て気づいたのは、死に節が外れて穴になっていたり、今にも外れそうで、つつくとカチカチで割れており、木から外れてしまうような死に節がいくつかあったことです。
さて、どのように直して行こうか、と思いましたが、コーキングでとりあえず埋めてみました。



壁は当初と同じ塗料にて塗り替えになると思うので、少し家にあった塗料で試し塗りをしてみました。
すごい勢いで塗料が吸い込んで行きました。
相当に表面が乾いていて、これは塗料が相当必要だな、と感じました。
また、既に色がのっているので、今回はどんな色を塗っても濃くなるな、と思いました。
茶色の家からこげ茶ないしは黒の家になるだろうと思いました。
それはそれで、イメージが変わっていいか。。



チェック項目その3。
窓周りのコーキングは10年でだいぶシワがより、表面にチョーキングを起こしていました。
これはやはり打ち換え時でした。



外壁には2種類の仕上げが使われてます。
ウエスタンレッドシダーと塗り壁。
塗り壁は弊社の標準スタッコフレックスを使ってますが、北面の汚れが顕著です。



窓枠の両側からの雨垂れはどの家でもよく見られ、皆さんが気にするところです。
輸入窓に雨垂れが付き易く、国産窓には付きにくい。
理由としては枠の出が大きいから、というのを当時聞きましたが、こうやって10年経ってみると大した差がありませんでした。こちら北面だけは国産サッシ(現在LIXIL)を使ってますが、この通りしっかり雨垂れが・・・。
東、西面はこれほど汚れてませんが、北は緑の苔っぽい汚れが付いてます。
この時点ではどうするか判断してません。
高圧洗浄で何れ位落ちるか、それを見て対処方法を決めることにしました。



屋根の見えるところに上がって様子をみました。
屋根はオークリッジPRO(グラスファイバーアスファルトシングル)です。
これは問題なしです。


最後におまけ。
お風呂の換気扇近くに燕の巣があり、びっくりしました。

お隣のOさんに聞いたら「去年からありましたよ」
「えっ、そうなんですか!」

知りませんでした。怖いもんです。最近たしかにこちら面にあまり意識がいっていませんでした。

家の主人は土地や家の全体を歩いて、常に状況を知っている必要があるみたいです。
家を作るころそうやって言われました。
たしか、日本の武将がお屋敷に対してそうやってウロウロ歩いて全体を把握していた、みたいな話を聞いたことがあります。

無意識や諦めが一番ダメ。
少し反省しました。燕の巣が出来ていることも知らなかったなんて。
やはり全て気持ちだと思います。どれだけ現状を知っているか。
これからはもっと自分の家に関してもケアを怠らずに、と思いました。


コンセプトハウス10年メンテナンス-その2.10年の歩み


9回の夏と10回の冬に耐えて来た我が家。
外壁は随分と酷使されて来たと思います。
特に南、東面は寒暖の差が激しく、経年変化が大きかったです。



この節目の10年メンテナンスを行う前、昨年の末から急遽、まず外構に着手しました。

うちの外構屋が前の現場が終わった頃、「竹本さん!そろそろやりましょう!」と背中を押してくれました。
「さぁ、いつそちらへ乗り込みましょう?!」
話を持ち出してから忙しくて、ずいぶんと足踏みを踏んでいたところ、いいタイミングで思い切ることが出来ました。

今思い返せば、これがきっかけで家の方へも目が向いたと思います。
やはり、人の存在って大きいですね。
あと、タイミング。
私にとってのタイミングはきっと昨年末だったのです。



自分の手で、地面にスプレー塗料でマークをして、アプローチをどうするか、考えました。
少しのカーブの違いで迷いました。

当初の図面から微妙に変わりました。

あと門柱の素材に大変迷いました。

当初はレンガを積むことを考えていたのですが、どうもしっくりする色が見つからない。
ショールームへ行ってもない。各社見たがない。

で、気づいたのは、「うちはレンガではなく石なんじゃないか?」と。

石にも色々ありますが、おしゃらくに置いてあった石を見てこれだ!と思い、購入しました。

予想外に手間がかかりましたが、石は正解でした。
アプローチのボーダーも石、そしてアプローチ面は豆砂利の洗い出し。
基本的に少しクラウディーなグリーンの入ったグレートーン
で外構の顔が統一されて来ました。


工事中にも近所にあるフラワーパークへ行く度に色々参考になるシーンを写真に収めては家にどう取り込もうか、考えました。
このフラワーセンターは花木の種類が豊富。
四季折々、色々な植物を実際に見ることができ、大変参考になります!
しかも歩いて行ける近い場所にある。
これはうちのとても恵まれた環境のひとつと思います。

さて、こんなわけで、昨年末に外構の庭側に関しては大まかに構造物が出来ました。

いよいよ、次回からは、5月から始めた家本体のメンテナンスについて振り返って行きます。


コンセプトハウス10年メンテナンス-その1 

我が家をコンセプトハウスと称し、この地江南で営業を開始したのが10年前。
ちょうど今頃は、9月の完成を目指して、大工さんが汗を流していた頃になります。
今は、2016年。
お客様へはよく「10年〜13年を境に家のメンテナンスをした方がいいですよ」とアドバイスしています。もちろんそれまでに細かいメンテナンスは必要です。また、家の仕様や環境立地によっても差がでます。
しかし、まとめて大きなメンテナンスを10年を境にした方が今後のメンテナンスをする際に、大きな負担とならず、結局は経済的になりますよ、とお話させて頂きます。

いや、そうは言ってもなかなか計画的にその費用を貯めておくのは難しいものです。それが一般の住み手の感じ方だろうと思います。

我が家でも実はもう少し先でもいいだろう、と思っていました。
しかし、この数年、外壁の反りが下から見ても顕著になってきて、これは何か対処しなければ、と思いました。




これから、この10年メンテナンスについてご紹介します。
4月〜5月に行なったこの工事を9回に分けて詳しくご紹介しますので、楽しみにしていて下さい。
わっ?!言ってしまった。
そんなに続けられるの?と言われそうですが、先ほど、写真を見ながら過程を分類していたら、それくらいのボリュームになりそうなのです。
特にこだわって外壁に木を使う方には貴重な情報になると思います。)^o^(



第1回の今日はまず我が家の10年間の歩み(大げさ!!)を軽くご紹介させて頂きます。
上の上の写真は5〜6年前の写真です。
今と違うのは外構が全く手付かずです。
それなりに見えるのは、親兄弟が家の完成後にほどなく植栽をしていってくれた為です。
アベリア、シマトネリコ、エゴの木、ジューンベリーなど、人気の木を植えていってくれたこと、このお陰でなんとかまとまっているかと思います。

足場のかかっているのは10年前の新築当時の「家と私」です。
この時、もうずいぶん歳をとったと思ってましたが、それからもう10年が過ぎました。

本来は現場で動くのが好きでいかにも働いてる感をだして家の前に立ってます。Tシャツ姿で・・・・。
今でも好きなライトグリーン、これは変わりませんが、体型は少し変わったかな?


この時はまだ、植栽すらされてません。
「植物と人間の関係」これを感じさせる写真です。
家は家だけでは完成しない・・・・・
こうやってみると家だけでは寂しい限りです。



この後、何をしたか?
これも家族の協力により、境界にブロックを積んだり、資材を保管するテラス屋根を作ったりしました。
なんと言ってもここは市街化調整区域。本来家が建てられない地域に、特例で家を建ててます。
周りは畑のみ。
何かで仕切らない限り、どこまでが境界なのか、目で見ても分かりません。



まだまだ小さい娘たち、それから、両おじいちゃん、おばあちゃん家族総出で、手伝いました。
砂を混ぜて、セメント入れて、色を塗って・・・。
すぐに娘は飽きてましたが、10年経た今頃、少しでもこの時の手の記憶が残っていたら嬉しいと私は思います。

今でも当時と変わらない思いがあります。

手で触れたり、耳で感じたり、言葉でなくても感じたことは必す記憶に残り、その人の人生に残るということです。

ものを作る、作る過程に携わることはとても刺激的な体験です。
私はそれを職業というククリで割り切ってしまいたくないと思っています。
この体験をいろいろな方に味わって頂きたいと思ってます。



娘が幼稚園の時に私が作った木のおもちゃ(キッチン)です。
勝手に油性(!!)マジックでタイマーを書かれてしまいました。
でもこれがとてもいい思い出です。

「柱の傷は一昨年の・・・♪」

きれいきれいを履き違えて、ずっと変化しないのを美徳にいつから日本人はしたのでしょうか?

今は柱が見えている昔ながらの家は少なくなりました。
これを真壁工法といいますが、いまは大壁工法といって壁を隠すことが多くなりました。

私はツーバイフォー工法がメインですので、大壁工法です。

しかし、私の魂(ソウル)こうです。

見た目は大壁ですが、真壁の柱の傷を大切にしたい。

「家族の記憶が刻まれる家」であることです。

時代、テクノロジーも変わる。

ですが、このことは変わらないと思うのです。

形を変えて、何かに刻んで行きたいと思っています。



ブログの最初に「10年メンテナンス」全部で9回と言いました。
これは9回で終わらないかもしれません。

次回からはもっと具体的に施工面でお役にたつ情報をアップします!

PS:最後は私のオヤジが当時作っている外の水場です。
瓦屋から捨てる前の割れた(言ってみたらゴミ)をもらってく合わせ土手にしたものです。

今でも勿論健在(水場もオヤジも)。

ありがたいことです。

無駄なものなんて世の中にはありません。
全て見方を変えれば形を変えて、何かになりませんか?

想像でいくらでも未来を変えて行けることが人間のチカラ。

建築だって同じです。




デッキを作る〜ウリン材の耐久性

ウリンを買って少なくとも8年は地面に置いてブルーシートをかけてあっただけの、そんな管理しかしてませんでした。
「腐っていて使えなかったらどうしよう」という不安はデッキを作り始め1日経って消えました。
あまりお見せできるような写真ではないですが、これがシートをめくってウリンを取り出している際のものです。



はっきりわかるのは、SPF(外部に適さない材料)や合板は見る影もなくボロボロですが、ウリンはやや黒ずみがあるものの材料自体はカチカチで断面を見ても新品と遜色のない位しっかりしています。
正直、ここまで使えるとは思ってなくてびっくりしました。


施工前、まだ枕木が階段代わりにおいてあります。
これで10年暮らしたわけです。

玄関ドアまでの段差が危なく、一番高い平場部分が狭く、ドアを開けるとお客様が一歩後ろに下がらないといけない(今となっては失礼な)状態でした


鋼製束を立て、大引きを敷きます。
大引きは防腐剤が加圧注入された建物本体にも使う米栂。



大引きを並べたら、根太206材を直行させて固定します。
今回はまたチャレンジがひとつ。
根太は普段ウェスタンレッドシダーか大引きと同じ注入材を使いますが、今回はエコアコールウッドを使います。
日本の杉の間伐材を特別な処理を施し、耐久性を高めた材料です。
神社や公共の耐久性が要求される場所に使われ実績のあるものらしいです。
ホントの耐久性は使ってみないとわからないと考える達なので、実際に我が家で使ってみることにしました。



大工がデッキを着々と作っているのを横に私は同じくウッドフェンスに使う材料の塗装をしております。
デッキの根太にも使うエコアコールウッドのもっと薄いもので18?の厚さのパネル材です。
塗料は建物本体同等、お馴染みシッケンズのウォールナット。

暑い日でしたが、庭で大きくなったジューンベリーの木陰で塗装し、少しだけ暑さもしのげました。
何より赤い実が完熟していて最高に幸せな時間でした。



出来ました。でもこれでは上がるのが大変です。
ここに後ほど石の階段を付けます。
この石も昨年買って、とってありました。
階段は木で作ると弱いので、ブロックでだいたいの階段の下地を作り、仕上げに石を試してみます!


春は緑・・・


わがやのリビングで昨年沢山の緑の葉を付け楽しませてくれていたフィカスアルティシマ。今年に入って冬に一気に葉が黄色くなり、バタバタ落ちて心配でした。
こんなに青々してたのに・・。



2月になると、こんな色になり、気が付くと床に落ちた葉が・・・。


新しい芽は出ているのだが、葉は元気なく、しなっと垂れている。
どこが悪いのか、色々調べると、日光が足りない、暖房による乾燥など、可能性が・・・。
で、南の窓際に置くことにした。



そうしたら、やっと最近、少し暖かくなってきて、新芽が沢山出始めた!
多分去年は成長しすぎたのだな。それで冬には成長が止まるけど、葉だけが沢山あり過ぎて、自然の摂理で落ちたのだろう。
ついつい葉が沢山付くと素人は喜んでしまうけど、その木に見合った葉の量があるんだろうね。



Youtubeでゴムの木の管理を調べると冬に日照不足で枝がひょろひょろ伸びてしまった観葉植物を「切り戻し」という技で、余計な枝を落して、新しい芽を吹かせるという手法があることを知った。
で、これからあたたかくなる前にと思い、今日は初めてこの木にハサミを入れてみた。
いざ切る時になるとどこを切ったらいいか分からないのだが、そこはフィーリングで・・・。(笑)
いや、意外とフィカス(ゴムの木系)は強いらしいのだ。
その生命力に賭けて、思い切ってやってみた。


で、これを、ミズゴケや赤玉土を入れた鉢に挿し木してみる。
本当は6月以降の気温が20℃を下回らない時期がいいらしいんだけど、ダメ元でやってみた。
だって切った枝を捨てるのはなんか可愛そう。
「メネデール」という活性剤もこの際買って、奇跡に挑戦!!
メネデールってもちろん芽根出〜るってネーミングだろうから。(笑)
春は緑を・・・これからの始まる色々な成長を願う時期ですね。


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