ガラリ扉


屋根と小屋裏の窓外部のガラリ扉を確認しに、足場に上りました。屋根の色はずいぶんと変色しています。
今回はお客様のご要望でチョコレートという色で仕上げます。ケラバ、棟部分の板金には錆止め塗装が入ったところです。この茶色も可愛い、と奥様がおっしゃてました。(笑)
結構、現場やってるとそういうことがあります。
室内のプラスターボードを張った直後、「この色もいいね」とか、外壁にフェルトを張った後、「この黒い外壁も渋くていいね」などなど・・・。



煙突(飾り)のトップの板金が経年劣化で錆びて穴が空いていることが時折あります。確認をしましたが、良好でしたので、予定通り錆止め+塗装としました。



小屋裏窓の外部に取り付けてあるガラリ扉を見ると、当初地面から見ていたより劣化は激しいものでした。
扉本体はもとよりそれを固定している枠も表面がガサガサです。今回は枠の天端に板金を被せ木材の劣化を遅らせる様に・・・また塗装も塗りつぶしは避け、キシラデコール等防腐塗料を塗ることにします。
また、扉は外せるようにし、お客様がメンテナンス出来るよう打ち合わせをしました。


南面と同じガラリが北面にも付いているのですが、確認すると、こちらも同じように扉自体の傷みは進んでいました。この状態では長くは使えないことをお客さんにお伝えしたところ、こちらも作り替えることにしました。ガラリは手間がかかり高いので、デザインを変えて頂きました。結果ほぼ1セットのコストで2セット分作ることが出来ます。
取り外したガラリを見て「ご苦労様、がんばったね!」と言いたくなりました。
木製で20年持ったのが上出来だと思います。


20年前の住宅情報誌は??

この度、外壁・屋根のリフォームをさせて頂くことになったO様から20年前の竣工直後、飛び込みで住宅雑誌に取材された時の本を見せて頂きました。
まだ輸入住宅が今の様に広まるより前の初期の貴重な写真です。リクルートさんが近くの家の取材に来た折、気になって飛び込みで取材を申し込まれたそうです。



20年前とは思えないくらいこの本を大切に保管されていることに感銘しました。当初は淡いブルーの外壁だったとのこと。玄関ドアはご主人が今まで毎回色を替え、何度も塗り替えてみえるそうです。床は当然この時から無垢オークの3/4inch厚。輸入住宅の代名詞ともいえるBruceの床ですが、古いお宅ほど味わいがあります。20年経って分ることが(いいことも悪いことも)たくさんあります。ひとつのことを続けること自体に意味があると思いました。



白蟻の被害に遭ったのは不運ですが、この機会にお部屋の模様替えや外壁の色を替えたりして気持ちもリフレッシュ出来るようにご提案したいと思います。


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