輸入外壁材 撤去後 調査


日進市で築17年輸入住宅の外壁全面貼り替えを行なってます。
他でも同じような状況で貼り替えをしましたが、当時貼られた輸入外壁材で、木を圧縮して作った製品で問題が生じています。撥水性の無くなった外壁材自体が水を含み腐っています。今年夏にこの家では外壁材の一部がとうとう脱落して落ちてきた為、緊急の連絡をもらい、応急手当をし、今回これを機に貼り替え工事をすることに・・・。

着工して2週間位経ちます。
1週間目は足場組み、設備移設等、2週間目は外壁撤去と調査、補修、防水紙貼り替えです。
写真は旧外壁を剥がしたところ。
この時点で下地がどのような状態かを点検します。
ところどころ、外壁から雨が侵入し、防水紙に雨滲みが出来ています。



既設外壁は現在指で押すだけで、ぐすっと指が外壁にめり込むような状況。一部は欠けて脱落しています。
指で触ると湿っているのが良くわかります。
ずっと湿っていると、ここからキノコが生えて来ます。
この輸入外壁は「キノコが生える外壁」と一時話題になったこともあります。当時は何ら建築的にもこれを阻むような制度はありませんでしたので、住宅会社によってはよく使っていたようです。



防水紙に雨滲みがあるところについては判断が二つに別れます。
防水紙の表面だけ水が流れ、水に逃げ道が確保されきちんと排水されていれば、合板への影響(腐朽菌の発生、構造強度)は少ないので、紙の貼り替えのみで済みますが、合板にまで水が滲みて長期間その状態が続くと合板、柱自体が腐り、強度が落ちてきます。この場合は問題があるので、一部木部補修を入れます。
次回は大工を入れ、建物全体をチェックした後、必要箇所を補修する段取りを組むことにしました。


RSS 2.0 Login