3ページ目 | 新築 名古屋市S邸
アンティーク照明〜その為の加工
今日はひな祭り・・・。
昨日はうちの妻と娘が徳川美術館へ「尾張徳川家の雛まつり展」を見に行きました。歴史あるずいぶん古い雛人形があったことでしょう。私も行きたかったのですが、時間がなく断念。
でも私は私で今やってる現場で歴史を感じていました。
明治大正昭和初期の照明のある空間で・・。
この度のお客様はこの頃の日本のアンティーク照明がお好きでメインルームには名古屋のこういった照明を専門に扱うお店燦灯舎さんから取り寄せた照明がシックな光を放っています。
既にほとんどの照明が付いているのですが、ずっと出来てなかった照明取付用の加工を今日は行いました。
アンティークの場合だと、照明本体の全てが揃った状態ではない場合がありまして、その為、ちょっとひと工夫しなければならないのですが、なかなか作れずにいたので、思い切ってやりました。
これは照明の機能部(ソケットや取付台座など、照明機能としての主要な部分が無く、カバーのみがあるパターンです。
カバーが陶器製でかなり重いので、しっかりと下地に固定させないと危ないです。しかももうどこにも無い一品物!
その為、桟を十字に組んで、それに横からビス留めして陶器のカバーを固定しようと考えました。
ただ陶器の形状が曲線なので、紙粘土で型取りし、それに合わせて木を切断することにしました。
寸法の余裕がありすぎるとカタカタずれて気持ち良くないので、ギリギリか少し大きいくらいの寸法で作り、当たるところだけをやすりで削っていきました。
お陰で何とか夕方には出来ました。
ホォ〜。これでやっと電気屋に引き継げます。
私たちの仕事は同じことを繰り返すルーティーンの仕事があまりありません。結構このように初めてトライすることも多いですので毎回緊張しますけど、あれこれ考え実行し、出来あがった時は新しい壁を乗り越えられた感じがして、充実感があります。私が選んだ道はこの繰り返しなんだろうなぁ〜。
今日は現地には行けませんでしたが、一宮から’外壁のスイス漆喰を塗ったばかりの写真をicloudで確認しました。
強風の中、「おっ!やってるな!」とiphoneを見て安心。
いよいよ明日で外壁が塗り終わります。
完成内覧会ではこの真っ白の漆喰の壁と北欧製木製窓のコンビネーションが見られます。外壁は経済性から、とかく化粧サイディングなどで仕上げることの多い昨今の家ですが、自然素材でとことん構成された家は、全く印象が異なります。
ぜひ、ご自分の目や手でお確かめ下さい。
一宮市「真っ白な漆喰壁と北欧木製窓の家」完成内覧会3/30(土)、31(日)10:00〜17:00
一宮市北方町中島黒髭8 問い合せ連絡先メール:info@kousaku-arc.jp
外観
ドイツ壁を施工した外観はついつい現場に来る度に写真を撮りたくなります。ただ、最近少し天気が荒れてます。今日は風も寒く、強く、ちょっと長く外にいるのがつらく感じました。皆さん、建築に従事する人でもここに来ると、「この壁何?」と聞かれます。ドイツ壁の施工をする工務店、今、日本にどれくらいいるでしょう?
希少価値の高い技法だと思います。
室内も照明器具が付いて、少し残して設備品も設置完了。
今日は完了検査を受け、記載変更がありましたが、週明けには完了済みが出るでしょう。まずはひと安心!
このRの開口は漆喰仕上げ。いやあ〜、大変でした。
でもその甲斐あってやはり綺麗です。
左官の仕事はなかなか現場での手間数がかかりますが、でも手間をかけた分だけ絶対に物に表れます。
人が作った感覚・・・。
それが、住んでからの空間の安らぎを与えることにつながっていると思います。
タイル張りの小さな手洗いスペース。
小さな空間での密度の高い仕事がこれまた私は好きです。
よくお店に入ってトイレに行くと、「ああ、ここはいいトイレだ」と思う事ないですか?店の姿勢が小さな空間にも表れてるあの感じです。目線が近いからこそ密度に高い仕事をする価値があると思ってます。
お客様支給のアンティーク照明。
ここにも日本の職人の丁寧な仕事ぶりが見て取れます。
こんな照明器具は今はもう作れないだろうなぁ〜。
天井のチョウナ仕上げの梁とのコンビネーション。
このあいだまで、職人の仕上げ工事で混み合っていた現場。
きょうはひとり。鏡を撮ったつもりのポートレイト。