築15年 三重県名張市の輸入住宅 外壁リフォーム


本日は今年の5月から6月にかけて行なった三重県の輸入住宅の外壁リフォーム工事についてレポートします。
2001年竣工ですので、築13年を経て弊社にご相談がありました。皆さんにお伝えしていますが、家のメンテナンスの時期は築10年から考え始め、遅くとも20年経る前に行われているのがほとんどです。弊社でリフォーム・メンテナンスを行なった方は12年から17年の5年の間に行うというのがほぼ平均だろうと思います。本件は築13年というところで、適切な時期です。転ばぬ先の杖で、これくらいでしっかりメンテナンスしておけば、劣化を早めに食い止める対策が出来、家の寿命を長く保つことが出来ます。
電話を頂いた際、真っ先におっしゃられたのは白い外壁が汚れているので、塗り替え工事を考えたい、とのことでした。


この輸入住宅は私が勤務していた住宅会社で作ったもので、使われている外壁や樋、窓など輸入建材は馴染みのあるもの・・・実際に私が監督した家ではありませんが、他の家で新築の際、扱ってきたものなので対処方法もすぐにお知らせ出来ました。外壁は米国ALCOA社 アルミサイディングと言ってアルミに木の模様をプレスして焼き付け塗装がされた物で北米のコロニアルテイストを醸し出すスタンダードな素材です。ちなみに家の外観もシンメトリーを基本にしたシンプルな形となっています。


家の1階の中央にある外開きフレンチドアがとても印象的で、お客様もこのデザインが計画当初より大変気に入ってらっしゃいます。ただ、このアンダーセン社 フレンチドアに問題があり、この度の工事のひとつとなってます。
フレンチドア自体の下部に水が侵入して木が腐って強度がなくなっていました。この輸入ドアは今でも交換品を輸入で取ることが出来るので、下見後に即アメリカへ手配をかけました。



その他、見積前の下見の際には、ぐるりと家の廻りを点検し、一緒に行なった方がいい部位をチェックして工事内容にピックアップします。定期メンテナンス・リフォームで一番重要なのは、美観もですが、建物の防水性能を今後どう維持させるか?です。窓の周りのコーキング、(本件にはありませんが)バルコニーの床面の防水、樋、屋根の鈑金、煙突や天窓の状態・・・。これらの不具合をチェックします。


樋と樋どうしの継ぎ目、また多いのは、排水部分の詰まり、詰まったことで、予期せぬ方向や軒裏やバルコニーの中に水が回ったりして気づかず重大なことになる可能性もあります。
この写真は施工後ですが、樋の中は足場を掛けて外壁・屋根を洗浄する際に一緒に綺麗に流します。


枯葉、泥、鳥の巣、屋根のかけら、なぜか軍手??など、今までも様々なものに出くわします。
何しろ、お客様が普段住んでいる際には絶対気づかない場所ですし、手も加えられないので、この時とばかりに色々見ておくべきです。




外壁工事が終わった後、発注から3ヶ月掛かって輸入フレンチドアが届きました。1日で交換取付完了です。
丁番のシステムが良く考えられていて、窓自体はペガラスで重いですが、軽い作業で交換が出来ました。ここまでスマートな金物を採用しているのは米国Andersen社だけでしょう。
職人と感心した次第です!!



また、輸入住宅のデザインを作る上で重要な窓廻りのモールディングがあります。この家も正面には大きめの窓をぐるりと取り囲むようにモール(縁取り)がされています。それは窓とは別の部材を加工して外壁に固定されていますが、経年変化で変形して隙間が空いて来ます。その隙間を埋めていたコーキングも劣化して本来の伸縮性を失ってきています。これを見逃さず、打ち換え、或いは上から増打ちすることも忘れないよう、指示して行きます。



今年は梅雨の時期が思ったより雨が降らず、順調に工事は終わりました。
こちらが【施工前】です。



こちらが【施工後】
ご相談を頂いたのが3月。5月から始めピンクや白のバラ、アジサイなど季節の移り変わりを庭の花から感じ取ることが出来ました。



お客さんのお言葉「なんか、家を作った時より白くなったみたいです。」と・・・・
やはり「白い家」にするなら「まっ白な家」がいいに違いありません。



シンプルな「白い家」に芝生のグリーン、お花。
いつもリフォームして思うのですが、輸入住宅は元々作る時に長年住んでも飽きの来ない普遍的な家としての風格を持っているので、リフォームで化粧直しをすると本当に感激します。
お客様以上に工事をする人間、職人や私達が感激します。
こんな暮らしがしたいなぁ、とみんな思います。やりがいのある仕事をさせて頂き、お客様に感謝したいと思います。
ありがとうございました。

輸入住宅 リフォーム.メンテナンス/ノエルハウスby考作


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