下屋が外壁と接する部分

「下屋が外壁に接する部分」
外壁に表情が出る、建物の出っ張りの部分。当たり前のようによくある部分ですが、気を付けないと外壁の雨漏れの原因となることが、今回良くわかりました。



下屋の屋根を伝わった雨はこの軒先から樋の中へ流れこみます。しかし、壁際を伝わった雨はどうでしょう?
外壁に直撃します。
建築当初は良くても、長年外壁に雨が直撃しているうち、僅かな隙間でも雨が外壁内へ浸入するようになり、次第に水道が出来たのだと思います。構造合板が腐り、大きな穴が開いていました。そこへ白蟻が呼び込まれるように上って来たようです。
樋は雨を拾うものですが、このような部分では物理的に壁際まで伸ばすことは出来ないです。
と、すると、板金等外壁の方で何とか外へ逃がすしかない。



1Fの掃き出しからこの2Fの軒下までどうやって白蟻が上って来たか?外壁を剥がし、合板の表面を見るとそのルートがすごく良く解ります。表面に道のりがはっきりと残っているからです。どういうセンサーが彼らにあるのか?不思議ですが、本当に水分があり出来るだけ食しやすい物の方へ向かって生活圏を移動していくようです。


2Fの窓の内ひとつが完全に中身の木の部分を食べられ、スカスカになっています。輸入窓Andersen外部は木を樹脂でくるんであるような構造なのですが、樹脂は食べずに、きれいに中身だけが被害に遭っています。手で窓の表面を押さえれば、表面樹脂層がふかふか沈むので、チェック出来ます。


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