2F部分外壁解体途中

被害に遭っている掃き出しの上部の壁を取り外し始めました。
210(2F床)の外部合板がやられています。
以前の調査で2Fの子供部屋の窓の木製部分が食べられスカスカになっていましたので、1Fからそこに至るまでのルートを確認しています。


軒高まで外壁を取り外したところです。
確認したいのは外壁を食いながら上った白蟻がどこまで達しているか?です。この状態ではまだ末端が分りません。剥がした外壁よりさらに上部へ食害が進んでいるように見えます。また向かってすぐ左に2Fの洗面脱衣室があるのも気になります。洗面の床が膨れ上がっているという現象が室内でありますので、関連は無いのか?
また、この写真の部分は屋根から伝わった雨水が壁にぶつかり集中するところであり、うまく雨水が排出されていたか?も問題です。


1F掃き出し上部の猛烈な被害に遭っていた梁(マグサ)は本日新しい集成材へと交換しました。
1F壁の強度はこれで一旦安心です。
掃き出し窓本体は一部食害に遭っているものの、今後も使える状態でしたので、お客様とも相談し使うことにしました。
来週は月曜日の正午に白蟻業者をセットしました。
白蟻防除の薬剤を食害箇所に注入する予定です。
明日は、気になる2Fの洗面台を一旦取り外して、床下地の状態を確かめる予定です。


室内側解体開始(2日め)

昨日、天候があまりすぐれない中、なんとか外壁・屋根に足場を組みました。
今日から、白蟻被害部分の解体を再開しました。
前回は初回調査のための一部解体で、今日からは本格的に被害の全容を掴みながら修理を始める段階です。



ドライバーが手の力でグサッと差し込めるような状態に窓上部の梁(マグサ)が食害にあっています。外壁から釘が打ってあるのですが、簡単に梁が除去できてしまいます。
白蟻は窓に向かって右側から上っていると思っていたのですが、解体すると左からも上っている跡がありました。



これが向かって左下部の状態。
食われて床に穴が開いてます。地面からこの穴の辺りから上りフローリング一枚を食い、柱を伝わって上部へ移動したと思われます。



こちらが右下部。
こちらからも上り、柱を伝わって梁部分まで蟻道があります。


手配してあった構造材(梁・柱・合板)が届きました。
明日以降、この梁を新しい物に差し替えるという工事があります。
お客さん曰く、「ここで何匹の白蟻がいたんですかねぇ?」
「想像しない方がいいです」とお答えしました。
通常ここまでになるのに3〜5年活動を続けていたと思います。


被害発覚

今日、外部階段、室内壁等を一部解体して白蟻被害状況を確認しました。お施主さんもショックを受けてみえましたが、やはり構造体が被害に遭っていました。
外装材を剥がすと、外壁合板が腐り、植物(蔦類)の根っこが絡まっていました。階段の外壁との付け根は湿気がこもり易い→建物近くの蔦類の根が隙間から潜り込む→白蟻等虫を呼び込み易い環境になったと思います。


掃き出し窓のサイドから白蟻は上り、開口の上部を支える「マグサ」を全て食い尽くしていました。ドライバーが軽い力で10cm刺さってしまいます。
この状況を見て、急遽私は白蟻駆除業者を現場に呼びました。
「ヤマトシロアリは1m以上は上らないのに、ここまで上って来たのは、湿気が多かったからでは無いか?」
梁(マグサ)の含水率が気になりますが、既に食べ尽くされ、今はカラカラの状態です。


ここまで来ると2Fの被害まで気になります。
真上にある子供室の窓をチェックしました。
異変に気づきました。
窓の下部の木部が白蟻に食われています。
普段、樹脂のカバーで覆われている為、分りずらいのですが、アンダーセンの窓の場合、窓下部の小口の状態で知る事が出来ます。


これは1F掃き出し窓下部から浸入した白蟻がフローリングを食った跡です。
あの硬いオークの無垢材19?を・・・です。
これは初めて見ました。ただ、大変硬かったらしく、この1本のみ食われており、隣の材には全く被害の痕跡はありません。


2:00に到着した白蟻業者と共に私も床下へ潜りました。
被害の起きている掃き出し附近の写真ですが、床に一部穴があるものの、ほとんど被害は無い様に見えます。
ところが、外部は1番目の写真のようになっているのです。
つまり、床下の確認だけで、白蟻被害を発見するのは難しいということになると思います。


本日、解体の中で白蟻を発見出来なかったので、この時期(年間でも一番寒いので・・)は活動はしていないのか?それともどこかへ逃げ込んだのかと思っていましたら、最後、外壁合板を捲り、床根太の外側1枚目を割りましたら、中から活動する白蟻を発見しました。
次は、現状を踏まえ、想定される補修工事について見積を出させて頂く予定です。


RSS 2.0 Login