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鋼製根太

今回は鋼製根太を使ってデッキを作ります。
デッキボードには樹脂製のランネルデッキを使用します。
根太ピッチは400ミリがメーカー指定なのでそれを守って施工しています。今回とにかくメンテナンス要らずで・・・というご希望でしたので、木を使うのは手摺り部分だけとしました。樹脂製デッキでもランネルデッキは表情が悪くないと思えます。
ただ、思うのはこれは歩くデッキであって、寝転ぶデッキでは無いと思います。


隣では立水栓がこつこつと作られています。


外部ドア木製枠の補修


本日、築16年の輸入住宅の御宅の白蟻防除工事に入らせて頂きました。具体的に白蟻が発生しているわけでは無いですが、保証が切れているのと、隣接する母屋(在来工法)に白蟻が発生しているのが分ったので、これを機に行うことにしました。
作業中に私が外廻りを点検していると、外部ドア木製枠の下部がかなり腐っているのが気になりました。
腐ったまま放置してある方が、余計に湿った状態が続きよくないので、まず悪い部分は取れるだけ取り除きました。



除去した跡を見る限りでは湿気により木は腐っていますが、白蟻によるものではありません。また、木枠の奥に黒い防水層が見え、それがまだ木枠下でガードしている様に見えました。
庇が無いですし、外部ドアの木枠の下部はどうしても外壁を伝わった水による影響を受けやすいです。



穴に防蟻材を注入してもらい、その後コーキングを多めに充填します。へらで全体に塗りこみます。コーキングの段階でも穴をふさぐぐらいのつもりで多めに使います。後で同じようにカットした木片を埋め込みますが、はみ出たコーキングはふき取る前提で充填します。



コーキングは変性シリコンを使えば、あとで着色も出来て良いです。新しく埋め込んだ木片全体にも薄く覆うようにコーキングを塗りこみます。
今は寒いのでコーキングが乾くまでに4〜5日かかると思います。
今回は白蟻の被害では無いので、これ以上雨による腐りが進行しないよう、表面から補修しました。早めの対処ならこの程度で済むと思われます。
これを放置し、さらに土に近いと白蟻を呼び込みやすい環境に近づいていきますので注意(観察)が必要です。
「庇を付けたらどうですか?」と提案させてもらいました。外観に似合うデザインの庇をまた探してみようと思います。



瀬戸T邸 引渡し前夜

去年5月からずっと工事管理をして来たT邸がいよいよ完成です。
デザインは私の新築経験の中では異色です。
Tさんの感性に刺激されてずいぶん冒険をしましたが、完成してみて、私自身すごく気に入ってます。
自分の感性をこれだけ試された現場も珍しいと思います。
塗装はTさん自身の手によります。



浴槽の床・壁はモルタルのコテ仕上げです。
我が家は漆喰で仕上たのですが、それでも冒険でした。
モルタルで仕上げというのは初めてです。
(もちろん、モルタルの後、防水材は塗っています)
天井は(私の案で)黒の艶消しで塗りました。
出来てみると・・COOLです!
岩倉大工さんが来て・・・「アジアへ旅行した時のどっかのHOTELのようだね!」と語っておりました。なるほど〜。


猫足のバスダブなんだけど、甘くない・・・・。
ありだと思います。


造作は床から、カウンター、家具に至るまで杉の無垢30ミリ。
杉を使って和風建築にならず・・・、
「甘い」と「辛い」がイイ感じにMIXして・・・。
余計な要素を加えず、
共通するのは、本物の素材ということ。


ミーレの洗濯機と乾燥機
スライド式の棚(炊飯器用)
すべて杉の無垢材。


タンブラスイッチ。
プレートはTさんがアメリカのホームセンターから輸入した物。


無事にお引越が出来ますように!


キッチン完成

キッチンリフォームが完成しました。
吊戸の下端を箱より伸ばして、取っ手無しで開けられるようにしました。取っ手をつまむより、どこでも開けられるのでかえって使いやすいようです。


「引き出しが多く、鍋などがいっぱい収納し易い」と奥さまが目をキラキラさせておっしゃってくれました。全体の設置場所の大きさは以前と変らないのに、無駄なく収納できるので、収納スペースが余ってしまうとのこと。
吊り戸高さが中途半端でINAXさんでは規格外で対応が出来なかったので、INAXさんの化粧板のみ取り寄せ、建具屋に入れ作らせました。戸を閉めると木目が通っているのがいい。
召し合わせ部分にパッキンを付ける等、建具屋には細かい注文を付けました。(埃が入りにくいように)メーカーには負けません!どんなサイズでも考作は作りまっす!


20年前の住宅情報誌は??

この度、外壁・屋根のリフォームをさせて頂くことになったO様から20年前の竣工直後、飛び込みで住宅雑誌に取材された時の本を見せて頂きました。
まだ輸入住宅が今の様に広まるより前の初期の貴重な写真です。リクルートさんが近くの家の取材に来た折、気になって飛び込みで取材を申し込まれたそうです。



20年前とは思えないくらいこの本を大切に保管されていることに感銘しました。当初は淡いブルーの外壁だったとのこと。玄関ドアはご主人が今まで毎回色を替え、何度も塗り替えてみえるそうです。床は当然この時から無垢オークの3/4inch厚。輸入住宅の代名詞ともいえるBruceの床ですが、古いお宅ほど味わいがあります。20年経って分ることが(いいことも悪いことも)たくさんあります。ひとつのことを続けること自体に意味があると思いました。



白蟻の被害に遭ったのは不運ですが、この機会にお部屋の模様替えや外壁の色を替えたりして気持ちもリフレッシュ出来るようにご提案したいと思います。


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