白蟻被害からのフローリング貼り

白蟻や水濡れによる傷みの補修作業が終わり、フローリングを貼りました。
このフローリング、厚みが3/4inch(19㎜)ある無垢オークのフローリングで、昔はこれをスタンダードでどの家にも貼っていました。
この家もそうですが、このフローリング(Bruce)を貼ってある家に行くと、年数が醸し出すどっしりとした風格を感じます。久しぶりにこのフローリングを貼りました。


手前が古いフローリングで切り替えて新しいフローリングを貼ってますが、厚みや巾全て同じなので、リフォームし易いです。境目が分からないくらいです。


最後に巾木を付けるのですが、今回は壁が曲線になっているので、それに合わせて真っすぐの木製巾木を付けるのは、なかなか大変でした。何とか、この曲線なら普通のベイツガの巾木で曲がりました。
ただ、乾くまで跳ねてしまうので、仮止めを写真の様に行って、ボンドが乾くまで外さないで置きます。
翌日、私が外しに伺ったところ、跳ねずにちゃんと壁にくっついていました。
お~、一安心。
すかさず、私の手により、巾木の塗装を行いました。
今回は、在庫の塗料を事前に塗って一番現状に近い色を探しましたが、一番合っていたのが、キシラデコールのカスタニでしたので、それを持参して塗りました。


また、壁を補修したところは新たにクロスも貼らないといけません。
当時のクロスがもちろん廃盤ですので、一番近いものでこれを選びました。
明日、このクロスを貼って一応の完成となります。


岐阜県内廻り

本日は岐阜県DAYでした。午前中は、輸入窓MARVIN社のケースメント(縦すべり出し窓)の取り換え。
年に数回はある定番工事です。最近は輸入に大変時間がかかり、発注してから4ヶ月経ての工事です。
7ヶ所の窓を交換しました。原因はガラスと枠の隙間からの漏水による枠の傷みです。これが一番多いケースになります。
障子ごと取り換えになりますが、窓枠に関しては触らずに出来るので、決して安い工事ではありませんが、現場での作業は通常1日で済みます。但し、事前に窓の塗装を済ませておく必要があります。


内部側、木部がこのように黒ずんでいます。触れば、指でポロポロと崩れるように落ちる状態です。
こうなると、金物を固定しているビスが効かなくなるので、開閉に支障が出る。この時点になって、大抵は初めてご連絡を頂きます。普段開け閉めをしない窓などは特にそのようになっていることに気づきにくいです。


一緒に行った職人が取付をしている最中に私の方は、今回取り換えずに済んだ他の窓に関して、窓ガラスと枠の間にコーキングを打ってまわります。黄色い養生テープがコーキングを行う場所です。ここがつまりウィークポイントという事です。



コーキングをしながら家の外周をぐるっと回っていると気になるところが色々と見つかりました。
外壁サイディングの縦目地が非常に開いていて、建築当初のコーキングの役割(板と板をつないで防水する)が無くなっています。
おそらく最初のコーキングは10ミリ以下の幅だったかと思いますが、両側の板が断層のように開き、今は20ミリ近くになっています。
窓廻りコーキングも同様に可塑剤が抜けて本来の伸縮性を失っており防水機能がありません。


外壁に触ると白い粉で指が真っ白になりチョーキングを起こしており塗り替えのサインです。
これは、あまり長くこのままにしておけないと思いましたので、お客様に外壁、屋根に関しての補修・塗り替えをお勧めさせて頂きました。


午前を少し超えるくらいで終わることが出来ましたので、この後、近くにある別のお客様のところへ。
屋根がモニエルの平板調、外壁が塗り壁で一部にハーフティンバーがあしらわれた、25年前の当時としては、かなりお洒落なデザインのお家だと思います。私が最初に勤めさせて頂いたノースウエストホームズの建てたお家で、ちょうど施工中か終わり掛けだった現場にも、案内されて行った事があるような気がします。


築25年になりますと、ウッドデッキが傷んでかなり危ない状態になっていたり、モルタル外壁にひびが入って漏水のリスクが高くなっています。
本日は外壁屋根以外にもリフォームしたい場所をお聞かせいただきました。
出来るだけ輸入の良い所を残しつつ、家が新しく生まれ変わるように今後ご提案をさせて頂こうと思います。



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