小屋裏の有効利用

平成5年竣工、築26年になるツーバイフォー住宅の小屋裏工事をしています。
昨年ご相談をいただいていたお話です。
リフォームの場合は、新築と違うところは「問題点がはっきりしている」と言う事。

【お悩み問題その一】2階が暑い。小屋裏はもっと暑い。

【お悩み問題その二】小屋裏に上るロフト階段が危ない。

その結果、せっかくあっても使えない、使いづらい小屋裏になっていました。

この2つを解消すれば使いやすい小屋裏になると考えます。

具体邸には・・・
【お悩みその1】に対し
①現在天井断熱になっているところを、屋根断熱にすることで小屋裏の暑さを軽減する。
②換気扇を設け熱気を強制的に排出する。

断熱は現在弊社で標準のアイシネンを屋根面全体に吹込みます。
繊維系断熱材ではどうしても出来てしまう隙間を、現場吹込みであれば、極限まで隙間を少なく出来ます。

また換気に関しては熱感知センサーを備えた大きめの換気扇を2基設けました。もちろん自然吸気口も設置して、空気の流れを作ります。



【お悩みその二】に対しては、今までロフト階段で上がっていたところとは別に新たに収納はしごを設置し、そこから上がれるようにします。
このお家の場合は最初からその事を見越した構造開口が天面に大きく設けてありましたので、比較的簡単に設置することができそうです。
「大は小を兼ねる」とは正にこの事です。
新築の際にも参考になりますね。


またせっかく小屋裏が使えるようになっても歩ける場所が少なかったので、新たに床合板を張り、利用できる床面が多くなるようにします。初日の今日は一部床合板を張り、はしごの開口をつくりました。

来週これを切り抜き、新しく小屋裏に上れる収納はしごを設置します。
頂いた構造図を下調べし、何か支障が無いか、頭で、図でシミレーション。そこで、新たに設置するはしごに階段の照明器具が干渉することが分かったので、予めその事をお伝えし、出の少ない照明器具に交換する予定を組みました。


「事前に想定して気付いた事は早めに施主さんに相談する!」
全てそうとはいきませんが、それを心がけています。急な話はお客様も判断に迷いますし、資材面や人員の調達にも影響があり、結果、現場に要する時間も長くなります。
普段の生活の中で行うリフォームは、お客様にとってなかなかのストレスなので、できれば工事に入る日数を少しでも減らしたいという気持ちがあります。

リフォームでは「やらなければわからないこと」が多いのは確かなのですが、それを言い訳にして行き当たりばったりで工事はしたくありません。できるだけ無駄を減らして、結果大切なところに対してお金が生かされるようにしたいものです。

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アイシネンで築35年住宅を性能アップ


初めてのアップになりますが、7月頭から築35年のツーバイフォー住宅の全面改修工事を行なっています。
「建て替え」では無く、所謂リノベーションになります。
基礎と建物の構造だけを残し、屋根や外壁、窓、樋など外装はすべてやり替えます。
屋根・外装・内装撤去後、間取りや階段位置変更、窓やドアなど開口の調整など構造変更を行い、新しい窓を取付ました。
屋根の下葺きをし、新築で言う上棟を迎え、電気配線や水道配管。
そして、断熱材を施工する工程になりました。

ここまでの施工をざっとご紹介します。


施工開始前の建物。外壁はモルタルに吹き付けタイル。
一階と二階の間にある幕板の出っ張りがアクセントになっていますが今回は撤去します。

外壁モルタルは落とし、構造用合板は残します。

色の白っぽい材料が新しく付け足した部分


窓は断熱性の高い国産樹脂サッシ。
開口に合わせた特注サイズも有ります。


屋根はツーバイフォー独特のトラス構造。35年前はかなり新しい工法だったと思います。そのお陰で、二階の間取りの自由度が増しています。

屋根の下地野地板は、築年数にしては状態が概ね良かったのですが、軒先きで水が入って腐っている部分があったので、部分的に張り替えました。


1階と2階の壁をつなぐ帯金物が、長期の建物の荷重で建物自体が縮んだことにより曲がっていました。
地震のときの引き抜き強度が保てるよう、再度新しい金物を取り付けました。


窓を付け、外壁に防水紙を張り雨仕舞をします

今回の屋根材はS瓦の形状に加工した板金屋根。軽量且つ意匠性の高いものとなっています。

ここまできて断熱材の吹き付けの時期となります。
このように、壁の外にはみ出る位、発泡してきます。壁の中の隅々まで断熱が行き渡り、隙間を極力小さくしていき、住宅の見えない部分で熱ロスを減らします。
特にリフォームの場合、建築に比べて不要になった穴など、余計な隙間が多く発生するので、このように現場で断熱を吹き込むことは大変有効だと感じます。


トラス屋根の裏側からも全面に吹き付けしていきます。
窓と断熱吹き付けが終わったときには、たとえ躯体が35年前のものであっても、現在の新築と全く見劣りのしない気密断熱性能を持った家となります。
これが、作業は大変ですが、スケルトン(構造表し)リフォームをする最も良いところだと思います。


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