やはり階段が危ない!

白蟻の被害の話を最近よく相談されます。
今回も外部ドア附近からの被害報告です。写真は既に建物に被るコンクリート階段を一部解体したところです。外壁部分に白蟻の生息を確認しました。床下には被害の跡がありませんので、後は外部からの浸入を想定し階段を壊しました。やはり階段と基礎の間の僅かな隙間から建物の木部へ向かって上ったと思われます。


良く解るのは、やはり土台は元々防腐剤加圧注入材なので、被害には遭っておりません。基礎に接していて地面に近いのは土台なのに、被害に遭うのはその上の根太(SPF)や合板です。表面は食害に遭って既に乾燥状態で生息していないと思ったのですが、悪い木材を解体していくうちまだ白木の中の方に生息を確認しました。寒いせいか表面より奥で生息しているようです。


原因を探ると、ひとつ考えられるのは写真の給湯管の存在です。これが、接続部分で水漏れを起こしていました。解体した為わかったのですが、この前はコンクリート下部の土で覆われていて見えないものでした。ここで湿気を帯びると空気に接していない為乾燥出来ず、近くの建物木部に悪い影響を与え兼ねません。事実その近くの木部に蟻道が残っていました。水切り板金がそこだけ局所的に錆びていましたので、いつからかは解りませんが、以前から水漏れがあったことは間違いないと思います。


開口部上部の確認

白蟻がどこまで上って行ったか?を確認しなければいけません。室内からPBを一部外し、壁内の状態を確認しました。
幸いここには被害の跡はありません。開口部の両側の柱の上部で止まっています。
この冬に確認して良かったと本当に思います。
また今年これから暖かくなれば活動を再開して、もっと被害は拡大したと思われます。


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