2020年の始まりに

謹んで新年のご祝辞を申し上げます。

昨年中は格別のご厚情にあずかり、心より御礼申し上げます。


新しい年が始まりました。
ノエルハウスも本日から通常営業開始となります。

私事ですが、年明け3日より昨日5日まで丸3日間は事務所倉庫で「令和の大整理」をしていました。
これでも日にちが足りないくらいですが、この場に移転してからの13年間、まともに出来てなかった大整理をしました。本来は毎年年末にするべき整理掃除がお恥ずかしいですが、出来ていませんでした。
そのつけが今回って来て、時間がいくらあっても足りません(笑)
しかし、3日やってだいぶ恰好は付いて来ました。

今、外の廃棄物コンテナが7割がたいっぱいになっています。

子年は干支の始まり。令和に時代も変わり、2020年というのもキリがなかなか良い。
私がここ江南で本格営業を開始してからもほぼ干支でいう1周還って、今年は何か今までとは違う新たな「始まり」を感じています。

不思議なもので、ちょうどこの12年間くらいというのがひとつの大きなサイクルになっている気がします。
家のメンテナンス・リフォームも、人との関係も、会社の方向性や、ホームページの更新、設備等々・・・・。
人によって感じるタームは違うと思いますが、私は振り替えるとそんなサイクルを感じます。

昨年末から色々と廻りで起きる出来事、入って来るお話、様々な場面でも何となくそのように感じる事が多くなりました。
ただ、感じるだけでは雰囲気で終わってしまい何も変わりません。

「自ら新しい道筋を創っていく」という気持ちで今年、考えて、動いて取り組んで行きます。

原点に立ち返り、今までの苦い経験も良かった経験も活かし、
お客様が必要とする家づくりのサポーターとして邁進する所存です。

『ひとつひとつ、できることを、自分らしく、ていねいに』

どうぞ本年もよろしくご愛顧のほどひとえにお願い申し上げます。


年末年始休業のお知らせ

今年もたくさんの皆様に応援していただき、2019年を終えることができます。
本当にありがとうございました。
年末年始の休業を12/30(月)から1/5(日)までとさせていただきます。

尚、1/6(月)から通常営業となりますので、よろしくお願いいたします。
メール等での受付は常時させていただいておりますので、何かご用のございます方はお気軽にメール下さい。
確認次第ご返答させていただきます。



意外と知らない輸入建材のすごいところ

窓の交換方法には2種類ある

現在瀬戸市で進行中の北欧輸入住宅にて、窓を交換しています。なぜ交換することになったかと言うと、窓ガラスが割れているからです。

窓の交換方法には大きく2種類あって、

1つは
普段皆さんが開け閉めする可動部分(障子) を取り替える方法。
この場合は障子が嵌っている枠は建物にくっついたまま、触ることはありません。

もう一つは、
窓ごと交換する方法です。
この場合は、枠ごと建物から切り離す必要がありますので、建物の内外装に影響が及びます。

さて、どちらが大変だと思いますか?

答えはもちろん後者の窓ごと交換する方法です。

窓メーカーが特定でき、現在でも交換用障子を製造している場合は、障子のみを取り寄せる方が簡単です。
しかしそうでない場合は、窓ごと交換する必要があります。
今回の様にガラスが割れたくらいであれば、障子だけでOKの場合も多いのですが、
メーカーが特定できず、日本に代理店も無いので、今回は後者のパターンでした。

海外へ窓を注文する場合、通常船便で輸入する場合3~4ヶ月がかかりますが、今回は工程的に待つ時間がないので空輸で手配をしました。


もともと付いていた窓は1994年頃の北欧の窓。

1番心配したのは、同じサイズのものがあるかどうか。
同じサイズのものがないと、躯体開口を大きくしたり小さくしたりする必要が出てきます。
そうなると、壁の内部外部ともに、窓周りの造作も大幅にやり替えることになってしまいます。

仕上がりのデザインも現在から変わってくる部分もあるので、出来るだけ近似値で対応したいです。

建物についている状態で寸法を図り、近い大きさの品番を北欧建材を扱う商社に頼みました。

現場に入り、コーキングを切って窓を取り外し、実際の開口を測り安心しました。

もともと付いていた窓と全く同じ寸法でした。



1.規格・基本構造が変わらない

見ると基本的な取り付け方や窓の構造も大きくは変わりません。

このように規格がずっと変わらない所。

これが輸入建材の凄いところの1つです。
このように建材を取り替えるときに大変都合が良い。

建物本体躯体部分に大きな変更加えることなく、リペアができます。

これはドアも同じです。輸入住宅で使われているスタンダードなドアのサイズ・デザインを表す呼称や品番は昔からほとんど変わりません。すごいのはメーカー関係なく共通の規格となっています。

なので、非常に合理的。カタログが薄い(笑)のもそういうところにあります。
20年も30年も前のデザインをずっと今でも使ってますので、リフォームの時でも基本デザインを替えずにあたかも最初からあったように作り込むことが出来るのです。

2.ケーシングの役割

もう一つ、輸入住宅にはよく見られるケーシングの存在です。

ケーシングと言うのは、窓と壁の接合部分にかぶせて使う額縁のこと。

これは装飾としての役目もあるのですが、もう一つこのような場合にケーシングを外すだけ壁や仕上げ材に大きなダメージを加えることなく、窓を交換できるメリットがあります。窓と外壁の間の緩衝材のような役割をしているのです。
飾りとしての役割が目立ちますが、その辺の施工面としても実に合理的なんです。


写真は窓を新しいものに取り替えた後に、具体との接合部分にコーキングを施し、乾いた後にその上から防水テープを貼ったところ。この辺は防水上大事なところになるので、必ず立ち会って見届けるないしは自分自身で手を入れることにしています。


この後に元の通りケーシングをつけるのですが、以前は木で作られていてかなりの傷みがありました。
今回は耐久性を考え硬質ウレタン製モールディングを加工して使います。
取り付けた後に塗装を施し、仕上げにもう一度コーキングをすれば完了です。

今回は北欧のレノホンダと言うトリプルガラス窓を頼みました。
その中でも今回は初めてアルミクラッドを取り寄せ。木製窓外部にアルミが巻かれて、木部劣化のリスクを回避しています。
しかし、このサイズで!驚くくらい重いです。ガラスが3枚で木部もごつい。
その重量を支える金物も超ガッチリです。この重い窓を軽々しく半回転させるわけですから、まあこうなりますね。
流石極寒地方で生まれた窓。

この窓を壊して入ろうとする泥棒がいたら、「止めておいた方がいいよ」と私は諭すことでしょう。


この後、外壁の塗装が進み、ケーシングにも外と同じような白い塗装を施します。
この後コーキングで仕上げれば完了です。


室内側は付いているケーシングも壊さずうまく外すことができたので、同じケーシングを再利用して以前と全く同じ形に復旧できました。(写真はまだ途中です)


以上、私が思う輸入建材のすごいところを2点ほどご紹介しました。
輸入住宅を見た目だけでなく、長い目で見た施工性やメンテナンス性で見るとまた違った魅力が見えて来ます。
参考にしてみて下さい。


時を経て、価値の高い家をつくること

先週は三重県を二箇所巡るメンテナンスツアーがありました。
それを振り返ります。

1日めは四日市にて「輸入窓アンダーセンの網戸取り替え&サッシ(障子)入れ替え」

いつもこの家に来る度、その素晴らしいロケーションに感激するのですが、今回は特に紅葉の時期と重なり、家と樹木がまるで一枚の絵のように見えました!


今回、網戸を変えることになったお部屋は大人数が囲んで座れるアルコーブ的なダイニングと、広いホール。

造り付けのベンチや腰壁、窓枠などを形作るパイン材やツガ材が時を経て醸し出すアメ色と艶感。
それらが織りなす趣きのある印影に、しばしうっとりしてしまいます。

住み手が長年住みこなした家にメンテナンスで入らせて頂く時の、私にとってのひとつの楽しみです。

勿論見ているばかりでなく、しっかり手は動かして仕事はさせて頂いてますけどね(笑)・・・・

この空気感の中でお家の手入れをしていると何かとてもいい仕事をしている気分になります。きっとそれが自分の仕事のモチベーションに繋がってるんだと思います。

古い車や、使い込んだ革製品などでもそうですが、上質な物を手を入れて使い続ける事って良くないですか?

私は好きです。自己満足に近い部分もありますが、ビンテージってそういうところありますよね?!


【引用:VOL.0 対照語源学からみる諸言語におけるまど】
植田康成
2.諸言語における「まど」の語源
諸言語における「まど」は、そもそもどのような意味なのか。確認した限りでは、おもに3つに類型化できるようである。すなわち、「風の目」「 (採光、換気のための) あな」、「外を見る目 (あな) 」である。
先ず、英語の「まど」windowは、古代北欧語vindaugaに由来し、「風の目」を意味する。

窓越しに外の風景が綺麗に見えるのも、木製窓だからこそ。
窓=WINDOWの語源は「風の目」
外壁に空いた穴は採光や換気の為だけでなく、
外の風景を見るための建物の目とも言える。

和の建築なら、窓に額縁は無く、開放的で自然に同化する。人が自然の中に入っていくイメージ。

洋の建築なら、額縁を付けて、自然と屋内を一つの境界線で区切り、自然を一枚の絵のように見せる。
屋内から、自然を切り取り、眺めるイメージ。

「窓=一枚一枚がひとつの絵」と思える瞬間です。


回廊のようなカバードポーチが素敵です。


工事をしながら当時の仕事を見ていると興味が尽きません。

思うのは、当時しっかり考えてデザインし、自然素材を主に使い、ちゃんと作り込んだものは、いつまで経っても良い。
たぶん誰がここを見ても何かしら感動するとか落ち着く気分になると思います。

そして、いかに時間をかけて設計し、素材を吟味し、お客様も妥協なく家づくりに関わっただろうと言うことが、
何も言われなくても建物全体の空気から伝わってきます。



家を作る時は、つい個人の趣味とか表面上のデザインに気が取られがちです。
ご夫婦やご両親との間で、普段は気付かなかった趣向を元に意見が対立することもしばしばあります。

でも、本当に大切な事は時間が経ってからこそわかると思います。
個人の趣味を越えて、誰もが「いいなぁ、ここに暮らしたらどんな感じだろう?!」と想像したくなる部分がこの家にはあると思う。

無垢の木の温かみや設計による光の取り入れ方や、天井の高さ、様々な要素がありますが、何か1つがどうと言うより全体のハーモニーみたいなもの。

この空間にいるだけで何かしら豊かな気分になってくる。
例えばここでアコースティックの演奏会をやったらどんなふうに響くだろうとか、夕方にパーティーをやったら夕日が差し込んできれいだろうなぁとか。

様々なシーンを思い浮かべてしまいます。

そういうことを感じ取れる家が普遍的な資産価値の高い家なんだと思います。


「長く使ってからこそ良いと思えるものを」
というのは私が目指している家の姿ですが、このような何十年も住んだ家に来る機会をいただくと、本当にそれを実際の建物で実感することができます。

私はこのようなお仕事を通じ、何十年経っても”やっぱりこれはいいな!”と思ったことを今手掛けている家に盛り込むこともできます。
迷ったときに自信を持って良いものをお勧めすることができます。

考えてみれば、それはとても貴重な立場だと今更ながら思います。

そこそこ歳も取りましたが(笑)このような私にこそ伝えられて、実現できることがあるはず。

ひとつの心得としては「替えられない部分にこそ普遍的に良いと思える設計を盛り込むべき」ということ。

反して設備関係は、 移り変わりが激しく技術の進歩もあってより省エネの商品が出たり、古いものは部品がなくなったりして交換を余儀なくする場合が多いです。
だから、設備はある程度の期間を経て交換していくものだと割り切ったほうがいいかもしれません。


左が新しい障子。右が古いほうの障子。飾りの格子はアンダーセンの場合はしっかりした樹脂製なので、劣化している事はほとんどなくそのまま利用できます。

さて、感激してばっかりでなく、今回の仕事の事も少し具体的に書きます。

網戸交換の後は、ダブルハング=上げ下げ窓のガラスが割れている部分の交換をします。

輸入窓の場合は、ガラスのみを交換ではなく、障子ごと取り寄せて入れ替えということがほとんどです。
発注から3ヶ月から長い時は5ヶ月ぐらい待っていただくことになりますが、取り寄せた後は色を塗って現場に持ち込み数時間で終了します。

こちらのお家は築23年ほどになりますが、窓の品番や年式等の情報がわかれば、海外に発注し同じものを取り寄せることができます。
これを意外と知られてないことが多いので、再度書かせてもらいます。

メリットとして、躯体を触らずに交換ができますので現場での作業が少ないですし、外見も全く変わりません。
時々、「そのことを知らない工務店さんに相談したら、枠のみを残しカバー工法で日本のアルミサッシを入れましょう」と言う提案をされました、とお客様から聞きます。

この場合外見もかなり変わりますので、私はあまりお勧めしません。


障子を取り替えた後にシリコンスプレーをレールに吹きかけて、何度か障子を動かすとかなり動きが軽くなります。
外の窓に関しても重い場合はそのようにして軽くすることができます。

「価値の高い家とは何か?」

私は、流行り廃りに関係なく、時間をかけて醸し出された味わいのある家こそが価値の高い家だと思います。

その空間に身を置いた時に、和洋年齢性別を問わず、誰もが「いい」って感じられる。
どの時代にも流行はあり、家を建てる時にそれが盛り込まれるのも当然あり。

でも流行りが過ぎ去った後でも、それに関係無く人を豊かにさせる普遍的なものが残っている家。
これからもずっと愛おしい家であること。
そんなチャーミングな家がもっと増えていって欲しい。

私が今作っている家も、何十年後か訪れたときにチャーミングな家であるように。

本当の価値のある家を作っていこうと思う。

自分の納得のいく家を。

人が住んだ家を自分の目で見て感じ、ぐっと心にきた印象や、
憧れや夢を運ぶ家こそが間違いなく自分が作るべき家の姿。

そんな事を考えながらお家を後にしました。

これから、この日は、さらに西に車を走らせ、御浜七里ガ浜に向かいます。



地鎮祭と近隣ご挨拶

朝の清々しい空気の中、地鎮祭を執り行いました。
お客様と心をひとつにして工事の安全を祈願しました。
最初お会いしてから、この日を迎えられた事をあらためて嬉しく思います。


午後は工事現場の近隣の方へのご挨拶に一緒に廻らせて頂きました。
これから、半年以上、ここでの工事で色々とご迷惑をかけてしまうこもあるかも知れませんが、地域との関係作りも大切な住まい作りのひとつです。
どうしても大きな音や埃、車など、普段の生活を乱してしまうことがありますが、
出来るかぎり気遣いの行き届いた現場を作っていきたいと思います。


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