新ブログ、始めます!

10年間、このA-ブログで書き続けて来ました。
この度、心機一転!新しいサイトにてブログを書きます。
NOELHAUS新ブログページ をご覧ください。

今までご愛読頂いた方、ありがとうございます!
今後も皆様の為になる情報、建築のよもやま話から私の好きな事や大切にしていること、
色々と発信続けて参ります。

今後もよろしくお願いいたします。

【今後のブログお引越しの流れについて】

尚、今後のブログは新ブログページにアップしますが、これまでのブログサイトは記事のお引越しが終わるまで残してあります。

今まで通り過去の記事を全て見られるようになっておりますので、引き続きご利用下さい。

※引っ越し作業が完了した時点で、本ブログサイトは閉鎖いたしますので、ご了承下さい。
(例えるなら、新居を建てて引っ越しましたが、以前の家にまだ荷物が置いてある感じ!?です。)

10年分の荷物が全て新居に運ばれるのに結構な時間を要すとは思いますが(笑)どうぞよろしくお願いいたします!


私のブログ史

今日は私のブログ史について珍しく振り返ってみたいと思います。

ブログ第1世代

【2007年(平成19年)1月22日】この日が私の人生初のブログ投稿日です。

これが、そのブログです。
題して「考作の建築日報」・・・今思うと少し硬い(笑)ブログタイトルですが、なかなか気に入ってます。懐かしい!


当時ブログを始めたきっかけ・・・それは、当時お付き合いしていた左官屋Kさんでした。

インターネットが普及し、でもまだガラケーが当たり前のこの頃ですが、
Kさんは当時すでに自作ホームページを作っており、朝起きて業務の始まる前にアップするんだと言ってました。

私はこの事におおいに影響されました。ある意味、起業時にこのKさんと会ってなかったら、自分でホームページも作ってなかったですし、ブログも書き始めてないかも知れません。

今、思うと素直だったんですね(笑)すぐにマニュアル本を買って自作HPを作り、Goo blogも始めました。

起業したのが2004年(平成16年)ですから、3年後くらいからブログ、書き始めてたんですね。

新しい物好きが功を奏して(笑)この時する事はこれ位しかない!とブログを始めておいて良かったと今は思います。

一人目の娘の小学入学に合わせ、今の家を作ったのが2006年。
自分の家づくりの様子も楽しくアップしたり、初の自邸での暮らしぶりも公私を越えてアップしてました。

必死でしたが、何だかだ今思うと楽しい事だけが浮かんで来ます。お陰様でこうやって振り返る事ができるなんて色々と幸運だったと思います。

因みにまだこのブログサイトとして現存しているんです。
もし良かったら覗いてみて下さい→「考作の建築日報」

ブログ第2世代

さて、ここまでは全て無料時代。買ったのは”ホームページビルダー”というソフトと無料で開設更新出来るブログでした。要るのは時間と熱意。

そして、やがて縁あって今のホームページに一新しました。
その時一緒に開設したのが今のA-blog(第2世代)です。

【2010年(平成22年)1月5日】以下がこのブログの初投稿。


この時から10年が経ち、元号も変わり、今は2020年(令和2年)4月29日。
本日は昭和の日です。

この10年で679回ブログを書きました。月換算で5~6回。

回数が多いようですが、最初の頃は、「今日は〇〇km走った」みたいな事をアップするだけの、今のFacebookのような投稿もあり、それも入れてです。

ブログが今のInstaやFBの全てを兼用していたみたいなところありましたね。

ひとつの拠り所のような場所でした、ブログは。そんな印象を時折記事の中でも書きました。

プライベートな日記のような、でも緩く誰かと繋がっているような、、、、。

今でもそんな感じのするブログの”暖かさ”が私は好きです。

きっと、いい事もそうでない事も、ここでは冷静に正直にきちんと残っていくからでしょうね。
”ありのまま”が焼き付いたWeb上のアルバムのようです。FBやInstaの流れるような速さとは少しちがうかも。

押し付けるわけでもなく、「共感」という柔らかな糸で繋がっているような・・・。


まめに観葉植物の手入れをしていた頃。こんな遊びをする余裕もあった。

だから、どこかで誰かが、この場所に触れて何かを感じ取っていると信じて・・・でもそうでなくても、自分の為に書いて残しているという事を一番大事に、これからも書き続けて行こうと思います。

自分のブログを振り返れば、その時何を考えていたのか、当時の事が分かります。
そして、進歩したと思う事もあれば、いや、この時の自分は今より筋が通っている、なんて思ったりもします。

人間って進歩することだけじゃないんですね(笑)過去の自分から鼓舞されたりすることも。。。

何より2007年から気付けば13年!
時には長く止まったりしてお客様から「大丈夫?生きてます?」などとご心配して声を掛けられたりした事もありますが、自ら敷いたオフロードを何とか止まることだけはせずに続けて来ました。
このブログは、陰でこの私の仕事自体を続けることの意味を折に触れ確かめる力となっていたと思います。

今後もありのままに、建築・美術・DIY・庭・音楽・海Etc. 全て繋がりのある様々な出来事、感じたこと、勉強したことなど、ブログとして残していきます。
それが少しでも、読んでくれた方へのGIFTになったなら、幸いです。


ダイニングベンチを造作で作る

大工さんが現場に入る時、実はこの期間が私は最も忙しくなります。
お客様との設計打ち合わせもまだ完了していない中、現場は急ピッチで形になって来るので、材料発注、現場での納まり検討、次の業者さんとの打ち合わせなどが重なり、なかなか緊張感のある日々が続きます。
と言うわけで、こうやって現場のブログが書けるのもひと通り大工さんの仕事が終わった今だからこそ。
少しこれからは過去の様子も振り返りながら、ご紹介していきますね。



「ダイニングベンチを造作で作る」の続きを読む

出会いから20年で建築。それから20年経た輸入住宅のリフォーム

またしばらくブログの間が空いてしまいました。
久しぶりの投稿となります。
なかなかアップできませんでしたが、2月の10日から亀山市で輸入住宅の大規模なリフォームをしていて、3月末まで約1.5ヶ月かかりました。
今回はまとめてその工事をご紹介します。


完成後正面。

玄関前、完成後。

この家が建った時のこと・・・

このお家は作ったのが20年前。
当時輸入住宅の専門誌に取り上げられたこだわりの注文住宅です。
最初お会いした時に、いろいろと当時の建築中のお話を奥様から聞かせていただきました。
そして、当時掲載された大切にしている雑誌を見せていただきました。


その雑誌の表紙に、『出会いから20年。徹底したディスカッションの中から生まれた理想の住まい』とタイトルが書いてあり、当時お客様の感想に「こちらの要望を根気よく聞いてくれて、可能な限りそれを形にしようと言う熱意がどのメーカーよりも信頼できましたね!」と書いてありました。

20年前の記事ですが、改めて大切な事はいつまでたっても変わらないと思いました。
この会社(ノールウエストホームズ)は私が社会人になって輸入住宅を初めて知るきっかけとなった会社。
ここで、輸入住宅の設計、施工システム、材料の特徴など特に施工面を中心に学び働きました。

当時はお客様と工事担当者が話をする機会はあまり多くは有りませんでしたが、今になってこのようなお客様が支持してくれていたんだな、と改めて会社の当時作り上げたものの偉大さに気づきます。
残念ながらその会社は今は無いのですが、私のような者が、少しでもこういった家づくりへの姿勢を受け継ぎ、残していきたいと思います。

新築でもリフォームでも、心構えは同じです。20年前にこの家が出来たときのトキメキを思い出していただけるようなリフォームにしたい思いこの仕事に取り組みました。


さて、調査に伺うと今回は直すところが多岐に渡りました。

・バルコニーのドア、勝手口ドア付近の補修。
・バルコニーの防水。
・バルコニーの手すり交換
・1階リビングの壁の補修、雨漏りの解消。
・リビングフレンチドアの交換。
・玄関ドアの取り替え。
・外壁屋根の塗り替え。
・樋の取り換え
・ガレージドアの修理。
 
などが主な内容です。以下調査時の写真です。


雨が降ると排水が悪く、水が溜まっていました。

フレンチは重く、建付けも悪く、使い勝手の良い国産の引き違いに変えることに。

バルコニーは朽ちて、所々に穴が空いていました。工事を始めてわかったのですが、この朽ちた木材がシロアリを寄せ付け、建物の雨漏れして湿った部分に被害が及んでいました。

外壁はアルミサイディングでメンテナンスがしやすい方なのですが、北側が特にコケなどが付着し汚れていました。

玄関ドアの下もふわふわしてかなり傷みが生じていたので交換することにします。

樋の勾配が悪いこと、周りからの落ち葉が溜まりやすいこと、などが重なり、樋に相当の泥が溜まり、そこからは所々草が生えていました。

木製(1部樹脂製)のバルコニー手すりは、頭に触れるとぐらぐらしていました。工事前から何かがおかしいと思いましたが、工事を始めてみて見えない柱の足元に水が入り、シロアリの被害がありました。

スプリングのバランスが悪く、ずっと使っていないガレージドアを修理調整することにしました。

工事開始後、施工中

まず悪い部分を解体すると、詳細が分かって来ました。
①バルコニーの出入口付近で水濡れ
②勝手口ドア下付近で水濡れ
③リビング壁内水濡れ
④バルコニー手摺下、水濡れ
①~④全てにシロアリ被害もありました。
期間的にはかなり前からそのような状態であったと考えられます。

湿り気+木材+暗い密閉空間+一定の温度

やはりこれらの条件が重なると良くありません。

ウッドデッキの腐った木材がシロアリを寄せ付け、そこから建物本体の湿り気のある部分を狙って侵入してきたと考えられます。



ウッドデッキを撤去すると、基礎の隅からシロアリが建物に入って行く為、自ら作る「蟻道」がありました。
この真上にバルコニーの雨漏れ部分があり、そこに至るまでのリビング壁内は被害が著しい状態でした。
断熱材も落ちかかっており、これでは当初の気密性・断熱性までが欠如してしまいます。


リビングの壁を開いたところ。
この上に漏水箇所があり、下の基礎部分に蟻道がありました。

壁を大工により直したあとペイント工事です。大きめのモールで演出しました。

現在でも現場での塗装工事が多いのも弊社の特徴であり、輸入住宅・注文住宅の最も得意とするところ。
ここまでやることで本当に自分にしっくり来る理想の住まいになると確信してます。


マントルピースの横のブラケットの淡い光を生かすため、わざと天井照明を減らしたそう。
こんな当時のお話で奥様とも盛り上がりました。

掃き出しも、格子を付け印象が変わらないように配慮。桟が細いので、ガラス面はもとより大きくなり、一層明るい南窓に。

屋根のカラーベストは下の基材が所々見えてしまい、かなり劣化しています。塗料でしっかりしたコーティングをしないと材料が致命的に悪くなってしまってからは手遅れにもなりかねません。

施工前の玄関前

ここからはリフォーム後の写真です。


施工後の玄関。ドアはFiberglass Door。木の様に見えますが、木ではありません。専用塗料でここまで本物らしく仕上げるのは、この塗料と職人の技量が必要です! 

玄関の施工前の写真をお客様にお見せした時が一番驚いていらっいました。
「こんなんでしたっけ??!」もう新しいドアが馴染んでいて、びっくりしてみえました。
確かにこうやって前後を見るとかなりの違いです。また何よりも見た目では分からないドアの水切り下に水が入って木材が相当に傷んでいました。
床下から見るとシロアリの被害もあったので、周到に薬剤を投入しました。
それが一番の安心かと思います。


金物も全て交換。これも輸入品なので、勿論ぴったりです。色はシックなAntique Brass

手摺は国内メーカーの一般的なアルミ縦格子に取り換え。
基本のデザインですが、安価ですし、純白を使えば、主張しすぎない感じでしっくり溶け込んでいると思います。

ドア下には鈑金を貼ってコーキング。水濡れをガードしました。さらにシロアリ防除剤を土間に穴あけして投入してあります。

外壁は定番の白、がお客様のご希望。屋根はミッドグリーンで渋い色で彩度を押さえ、窓ルーバーや勝手口のみくすんだグリーンでまとめました。これもお客様からのご要望で決めさせて頂きました。
塗ってみるととても淡く優しい色使いで、まとまってました。


窓ルーバーシャッターも勝手口と同じくすみグリーンに塗装

屋根の塗装が終わった後、奥様が雨が降った日に屋根を見たら「うちのは雨の弾き方が全然違う!」と近所様の家を見て思ったそうです。今回は他で余裕ができた予算を使い、耐久性・遮熱性のグレードを上げた塗料を使いました。


私が「新築」と「リフォーム」のお仕事を同時に並行してさせて頂く事が有意義と感じるのは
住んで10年~30年と経たOBのお客様と、当時の想い出や、良かったことや、反省、今でも変わらない事、様々な生の声をたくさん聴けることです。
このお家でも色々なお話を工事中聞かせてもらい、そんな立ち話の中で感じたこと、学んだことが、今の新築のお客様に様々な事例としてお話出来たりします。

家という大きな買い物ですが、注文住宅とは簡単なものではありません。

デザイン、間取り、仕上げと言った設計要素と確実な施工面、知識や技術が伴ってこそ安心できる住まいとなります。
お客様との協力関係もすごく大事です。

ひとつひとつカタチが違う中、毎回、完璧を求めても、でもどこかうまく出来ないところも生じるものです。

しかし、反省や実例を生かし、次にはこれ、その次にはこれ、と常にその時の最適の方法でオリジナルの家づくりが出来るよう心掛けていきたいと思います。


輸入住宅は元々の建物のカタチが美しいので、リフォームで悪い部分を直し、塗り替え、リニューアルしたら、本当に見違えるほど素敵な家に生まれ変わります。
嬉しい変わり方をするので、私たち作り手にとってもやりがいがあります。
お客様にとってもまた心新たに家を惚れ直す良いきっかけにもなると思います。

三重県のI様、この度はありがとうございました!

「注文住宅、輸入住宅の設計・新築・リフォーム・メンテナンス」なら ノエルハウス/考作


ノエルハウスを選んだ理由。新しい家でどんな生活がしたいか?(家のテーマ)

先日、上棟したお施主様から弊社へのアンケートの回答を頂きました。

このアンケートはご契約の際に私がお聞きしていることで、
ひとつは、
1.「数ある工務店さんの中で弊社で最終的に決めていただいた理由」

もうひとつは
2.「新しく作る家でどんな暮らしがしたいですか?」
です。

2つ目は少し難しいご質問かもしれませんが、新しい家でどんな風に家族が過ごしているかな?と言うイメージ、それをギュッと言葉に凝縮したテーマのようなものです。


2つめの質問「新しく作る家でどんな暮らしがしたいですか?」ですが、
なぜこのような事を聞くようにしたか、少しお話します。

家探しのとっかかりの基準は分かり易いところで”見た目のデザイン”だったりします。しかし、よくよくお話を聞いていくと、ご夫婦間でご意見の食い違いも出て来たり、こちら作る側の重点とお客様の重点がすれ違ったり、と言うことも生じます。

十人十色、生まれ育った環境も皆違うわけですから、家づくりの際にも今まで親しんで来た習慣が基準になって、それまでは意外に話して無かった少しの違いが色々と出て参ります。
(それを擦り合わる過程がまた面白かったりするんですけど・・・)


だからこそ、お互いがどう暮らしたいか?私は?家族は?何を大切にして暮らしたいか、この機にお話しして、家のテーマを短い言葉で言い表してみることが大切だと思うようになりました。

何か、迷った時にはそのテーマを思い返して原点に戻れる、そんな道しるべのようなものです。


他でも同じ事をお尋ねしたことがあります。

その家は
「友達や仲間が自然に集まって来る公園のような場を作りたい」
でした。
そのテーマ通り、そのお宅ではお友達を呼んで色々なイベント事をしています。私もよくお顔を出させて頂き、毎回楽しませて頂いています。
”花梨シロップ”を一緒に作ったり、音楽仲間が集まって小さな”ファミリーライブ”をやったり、写真仲間で毎年開く”写真展”や、”クリスマスパーティー”も勿論!
空間もさることながら、お施主様ご自身の人を引き寄せる”お人柄と企画力”がすごいんですけどね(^^♪

「本当にテーマ通りの家になったなぁ~」っていつも行くと思います。



さて、前置きが長くなりましたが、以下、この度のお施主様からいただいた原文をそのまま掲載させていただきます。

●選んでいただいた一番の理由
長年輸入住宅の分野で活躍されてきた方ですし、経験及び知識がとても豊富で安心出来る点が第一の理由でした。
余談ですが、blogを拝見した際、“好きな事をお仕事にされているんだなぁ”と感じました。探究心や好奇心も旺盛な方だなと思いました。そういう方に建てて頂きたいという想いが元々ありましたので。


●新しい家でどんな暮らしがしたいですか?=家のテーマ
効率的な暮らしがしたいです。効率的になったぶん、まったりとまどろむ時間や趣味など人生が豊かになる事に費やしたいです。

以上


このアンケートはお客様からプランを依頼された時に書いて頂くヒアリングシートです。このご要望をもとにプランを進めるのがまず最初のスタート。
迷っている内容も含め、洗い出して頂きます。

ありがとうございます!思わず熱いものがこみ上げて来ました。

家づくりも半ばを越えたところで、改めてこうやって読ませて頂いて、大変励みになると同時に嬉しいです。

思い返せばご契約までには大きくプランを4回変更し、その都度細かい打ち合わせをさせていただきました。
ついつい細かいことで判断に迷ったときでも、このように言葉で「家のテーマ」が見えていると、原点の目標が明快になります。

出会いから8ヶ月が過ぎ、よく分かってはいるつもりでしたが、(あーなるほどそういうことですね!)と合点がいきました。

そう、たち創る側にとっても「家のテーマ」が共有出来ていることは大事だと思っています。
作るのは木や紙や設備で作るモノですが最後は生活を創るんです。お客様の暮らしを具体的に想像して作ればモチベーションも上がります。

今後もお客様が弊社に任せてくれた理由をかみしめ、お客様にとって有って欲しい存在であり続けたいと思います。

「注文住宅、輸入住宅の設計・新築・リフォーム・メンテナンス」なら ノエルハウス/考作


RSS 2.0 Login