初仕事はオーナー様へのインタビューから

今年は築3年のオーナー様への「住み心地インタビュー」が初仕事となりました。
今日から、いよいよコンセプトブックプロジェクトの始動です。住んでから、ならではのお話や当時を振り返り懐かしい話、あらためて聞いて発見したことなど。
今日はフォトグラファーの堀さんもライターの裕美さんも加わり、有意義で楽しい時間となりました。


気がつけば、このニッチの部分の写真を堀さんが沢山撮っててくれました。
堀さん、どうやらここのショットがとても好きみたい。
私もちょっと現場で工夫した好きなところなので、なんだか嬉しいです!
オーナー様も一緒にいい写真が撮れるようにものを動かしたり、大変協力していただきました。
これからいいブックになるようにみんなで力を合わせていきます。
ご期待ください!



皆様に感謝!来年もよろしくお願いします!


2018年が今日で終わろうとしています。
静かな事務所で今年最後のブログを書いています。まだ、やる事は沢山ありますが、欲張らないことにします(笑)。12月中旬に仕事が一区切りして、例年よりはまだ余裕があると思いましたが、いえいえ、何だかだ言って溜まってたことが沢山あって、それをひとつひとつ片付けているうちに、大晦日になってしまいました。

昨日、スマホに入っている写真をさ~と何気なく見ながら、1年を振り返っていました。
「あっという間の1年」と言いますが、よくよく見返せば、色々と仕事をしたなぁと感慨深いものがあります。
終わって見れば短い1年のようで、でもしっかり長かった気もします。1年前の出来事がすごく前の事のようにも感じます。それだけ、濃い1年だったと言えるのかも....。
とにもかくにも、こうやって何とか無事健康で1年を終えることが出来る。1年を振り返り、また来年16期めに思いを巡らせることが出来る、この環境が自分に与えられていることだけで有難いと思わなければいけません。



今年は岐阜の新築基礎工事から始まり、5月に1件、8月に1件の新築を、12月にはほぼ新築といえる大規模改築した家をお引渡しさせて頂きました。
2件は出会いから1年半を経て完成した注文住宅です。こうやって見ると、この2件、デザインの志向的には対照的な感じがしますが、いずれもノエルハウスから生まれたものです。ただ、そこには共通した「らしさ」があると信じています。

今でも忘れないことがあります。

ある最も信頼していて才能ある建築の仲間に以前私の完成した家を案内したことがある。
その時に「竹本さんがやった現場って竹本さんらしさが出てるよね~」と言われた事があり、(彼は他界しているのだけれど)その言葉が今でも自分の建築とは何か?と考えるときに思い出されます。
その時はたぶんいい意味で言ってくれたと記憶してますが、それって何なんだろう?と思って。
作るプロセスは見ていない彼だが、完成された物を見て何か感じるものがあったのか?
ただ、思うのはそれは流行やスタイルの違い、トラディショナルかモダンか?などの違いを言ったわけでは無いのではないかと。


作る人の作る時の思い、プロセスが良かれ悪かれ出来たものに現れてくるのだと思います。
私の作る家の「らしさ」が具体的にどこにあるのか、は分かりません。
それ以降そのような事をはっきり言われる人は居ませんが、そういうものが自然に出せてこそ本物だし、私に依頼してくださる方にもそれが出せなければ意味がない。他に頼んでも同じものになるのであれば、意味がない。
話が飛んでしまいますが、私が趣味でやっている音楽でも先日エンジニアさんから聞いたお話でプロのシンガーとして一番大切なのはワンフレーズ聞いたら、「ああ、〇〇ね!」とすぐに誰だか分かることだそうです。


基本的なことが出来ているのが大前提ですが、そこにさらに「らしさ」が自然と滲み出てくるような建築を過程を大事にして作っていきたいです。
デザインやライフスタイルなどのカタチはお客様が求めるもの。そこに対しては一緒になって、私たちも出来るだけ引き出しを増やして提案をさせて頂きたい。そこはもっと勉強して、懐を大きくしていく必要があると思っています。料理で言ったらレシピの数を増やすみたいに・・・。
でもそれと同時に忘れてなならないのは、自分たちのアイデンティティーや「なぜ、この仕事をしているのか」とか「何を自分たちが与えられるのか」「何が一番大切なのか」という事。

でないと、何でも屋みたいになってしまう。そこそこ色々入っている幕の内弁当。
経験を積んでくると幕の内弁当になりがちです。もちろん美味しい幕の内弁当を作ることがまず第一だと思います。
でもそれだけに甘んじていると「どっかで見たアレ」になってしまう。
目先のものにとらわれて、足を踏み外すことだってあります。

「変わらない為に変わり続ける」と言う言葉があります。
でもその一方で、「変わらないもの」を胸の奥で意識している、そのことがとても大事だと、この1~2年を通じて感じます。


仕事の大きい、小さい。スタイルが何風か。新築かリフォームか。
どんな仕事をしても、自分がやることの「らしさ」が出せるように、それがお客様にとっても「やってよかった」という満足感につながるように。困ったときにこそお役に立てる存在であるように。
状況に関係なく、ぶれずに変わらず対応できるチカラ、そういう強さを付けて行きたい。
今年、色々な経験をして来て、今感じることとと決意を込めて、1年を締めくくらせて頂きます。

1年、ありがとうございました!来年もよろしくお願いいたします。


インテリアのご紹介


今朝はこのシーズン初めて雪が降りました。ここ数日、ちゃんと冬らしく寒くなってきましたね。
夏、灼熱の現場から始まり半年が経ち、一転して雪化粧の朝。

外構工事も終わり、当初お伝えした「年内には完成」という予定を守ることが出来ました。
当初結構時間がかかると思いましたが、やはり結構かかりました。
35年経ったツーバイフォーの家をどこまでデザイン的にも機能的にも変えられるか、と考えましたが、かなりの規模でのバージョンアップが出来たと思います。
断熱など機能面はこれから住んで実感されてこそ本当のことが分かると思いますが。
今日は内部の仕上がりをご紹介。
写真は、2階の洋室です。
壁一面に一風変わった模様がありますが、実はこれ、フローリングを壁に貼ってます!
それも数種類の違った色のフローリングをモザイク状にして。


この木のパネル壁の前にオーディオセットやテレビが置かれる予定です。
ギターが趣味とのことでしたので、この壁にフックを取り付けて、壁掛けにされるとメチャいけてる部屋になるでしょう。
私も、Myギターをフックに掛けていますが、場所も取らないし、スタンドと違い転倒したりぶつけたりという心配もなし。手にも取りやすく、思いついたらすぐ練習できるのも良いです。


【おまけ】私のギターはこんな感じで壁に掛けています。
この美しいボディーをいつも眺めることも出来、何しろいいことずくめです!
楽器をやる方にはお薦めですよ。


ちょっと脱線気味になりました(笑)
こちらは玄関ホールです。
ここのポイントはフローリングと輸入壁紙、大きめの天井モールディング
フローリングは長方形、正方形、ボーダー、アクセントなど4種類のカバ材をパーケット状に組み合わせて貼ったもの。
ストライプの壁紙と組み合わせ、イタリア風のエレガントなスペースとなっています。
広いホールはお客さまが絵を掛けられると、ギャラリーのような趣に....




お客様が大切に保管してあったステンドグラスを壁にニッチを作り、嵌め込みました。
ガラスが石の塊のように分厚いアート色の濃いオリジナル作品です。
階段室に差し込む光がホールに彩りを与えます。


SIMPSON社のガラスドア。
実は一旦は他のドアが付いていましたが、ここリビングドアだけはどうしても変えたいとのお客様からのご要望で、取り換えさせて頂きました。


このような美しいデザインガラスが組み込まれたドアがちゃんと標準カタログにあるのが、輸入品の良い所。
決して安くは無いですが、これを国内で特注で作ったら値段はもっとするでしょう。


たっぷり使えるシューズクローク。
今回のリフォームプランで以前の間取りと大きく違うのがこのクロークです。
思い切って5帖分をこのクロークに割り当て、散らかってしまいがちな様々な物品を集中してこちらへ仕舞う設計となっています。一見広すぎるように見えても、このくらい思い切って収納に割くのもひとつの方法です。
部屋に置いてあるものって意外と今使うものでは無い場合がある。普段は目に付かないところに置いておいて、必要な時だけ取りに来て、簡単に取り出せるよう整理されていることが大事だと思います。
リビングに収納を作ろうとすると、見た目の事も考えた収納にしないといけない為、コストもかかりますが、このようなウォークイン型のクロークであれば、安く簡単に収納量の多い棚を作ることが出来るます。
ここに収納を集約しておいて、リビング、洗面など生活の最前線には毎日使う必要最低限のものを置いておくのも手です。露出しているものが少なければ掃除も楽ですし、すっきり綺麗に過ごせて気分も良いですね。




階段には中間部にボーダーを入れて、1階と2階の壁クロスの切り替えをしています。


寝室には壁面いっぱいのクロークを設けました。


床には各部屋でウールの絨毯をふんだんに使っています。下地にクッション材を敷いているので、総厚で15ミリほどになり、フローリングと同じ厚みを持っています。
暖かく、歩く音も静か、クッション性が足にも優しく、部屋に足を踏み入れた瞬間ホッとします。元々畳文化の日本人には合っているかも知れません。
最近は絨毯を使う住宅が激減しました。職人さんもそう言ってました。
私が住宅に携わり始めた25年くらい前(平成6年ころ)には絨毯の家も多かったです。階段に絨毯というのも時折あり素敵でしたが、だんだんフローリング中心となり、和室自体も取り入れる家が減ってきました。
「もっと絨毯が今の住宅にも取り入れられてもいい」と私も思うひとりです。
埃や汚れが気になるという話が出ますが、掃除を怠ればどれでも同じ。
フローリングは埃が浮くので空中に舞い上がりがちですが、絨毯は埃を吸着させて舞い上がりにくいです。埃を掃除機でちゃんと定期的に吸ってあげれば、普段の生活の中ではかえって空気は汚れないようです。


洗面の床には麻のカーペットが敷いてあります。
さらっとした触り、水分を弾き清潔で、適度な硬さが足裏に心地良いです。
夏は銭湯みたいで、特に気持ち良いと思います。



あれから3年~お客様のお家で忘年会

今日は、H様の「おうちカフェ」にて行う恒例の忘年会に行って来ました。
3年ほど前に作らせて頂いたお家です。

H様のご意向で住宅に盛り込んだカフェスペース。
ここで行われる写真展や小さな音楽会には私もちょくちょく顔を出させて頂いてますが、忘年会は初めての出席です。
そこで、知ったのが、自家焙煎で飲むコーヒー。
お手軽にできる専用の器具があって、その中に生豆を入れて、ガスコンロの火にかけて焙煎するもの。
深入り、浅煎り、豆の状態を見ながら、好みで調整出来ます。


コンロの上で軽く揺らしながらカラカラやってると、「わぁ~いい匂い!」
香ばしい香りが漂って来ます。豆の様子を見つつ、火から降ろし、皿に広げて荒熱を取ります。


手前が生豆で、奥が焙煎した豆。深入りの豆は油が出てテカっています。
この後、(最近、手に入れたという)重厚感のある手動ミルで、ガリガリと豆を挽き、H様の淹れた珈琲を頂きました。深煎り独特のコクがあり、且つ雑味が無く後味すっきりとした、今までに飲んだことのない味でした。
たった今、自家焙煎した珈琲をたった今、挽いて頂くとは、なんて新鮮で贅沢なことでしょう!
これは何ていうか「コーヒー」ではなく、「珈琲」と書きたくなります。


鍋、ちらし寿司、ピザ、唐揚げ、アップルパイに漬物、デザートのゼリーなど、H様のご用意して頂いたものと参加者持ち込みにより、バラエティーに富んだ美味しいお食事となりました!


H様のお友達や音楽仲間、総勢9人が集まって、食事の後はギターやウクレレを鳴らし、歌ったり、おしゃべりしたり、時間を忘れ自由気ままに過ごしました。
普段の、時計を気にして手帳とにらめっこする時間から離れ、こうやってまったり過ごすことの出来る時間がとてもリッチなことに感じます。
そして人が集まり、色々なカタチで使われることで、自分が作った空間が生き生きとして来る気がします。
テーブルもH様自身が現場の端材から工夫して作られた物。
その他にもアイデア作品が色々あり、アルダー材やパイン材など、ここで使われた素材自体も喜んでいるに違いありません。
時間をかけ、手間をかけることを、面倒くさいことではなく、思い切り楽しんで、勉強して、暮らしていく、そんな空気感が充満するこの家は私も大好きなお家のひとつです。
だから、このお家に来ると、私はいつも「作ってよかったなぁ~」と思います。

普段、実際に使っている家の様子を見ることはなかなか多くは無いですが、出来るだけこうやって見て、聞いて施主様と同じように感じることが、大切だと思います。

H様、楽しいひとひきを今日はありがとうございました!


リノベーションお引渡し完了

名古屋市守山区でお盆前から着手していたお家が、12月頭に完成し、無事お引渡しをさせて頂きました。
35年経ったお家の全面リフォームという今までで最も大規模な住宅リフォーム(リノベーション)でしたが、予定通り年内に完成することが出来、安心しています。
お引越しから2週間になる本日ご挨拶にお伺いすると、新しく表地を貼り直したソファやテレビボードなどが設置され、リビングらしくなっていました。
とても寒くなってきたこの数日ですが、家の保温性が高くて、一度温めた部屋から外出して帰ってくるとまだまだほんのり暖かく、快適ですと喜んでいらっしゃいました。

今日はBefore→Afterを交えてアップします。
上は施工前の写真。外壁はモルタルで1階と2階の間に躯体の出っ張りを意図的に作りデザインのアクセントになっていました。三井ホームさんの設計施工です。
建築当時まだツーバイフォー工法が導入され始めた頃で事例が少なかったと思いますが、デザイン的にも色々と工夫されていたと思われます。
今回は躯体で出っ張りを付けることは止め、幕板モールを後付けすることにしました。
下は完成後です。


樋の前に板を付けて樋が見えないようにこだわって作ってらっしゃったのですが、施工前はその板が朽ちて落ちてしまってました。玄関の位置も今回のプラン変更に伴い変わっています。開口部の位置は変えにくいので、窓は原則同等か、やや小さくなっています。玄関屋根と干渉しますし、今後防水も心配なので、フラワーバルコニー(小さなバルコニー)も撤去しました。
屋根の上のドーマーも撤去し、屋根はROMANという金属屋根に葺き替えています。


外形に変更は少ない中、北面だけは下屋を境界内ギリギリまで精一杯伸ばし、物干し場所として、少々の雨では濡れない場所が出来ました。


窓は樹脂製、LOW-Eペアガラスに変更。アルミ窓シングルガラスからの違いは歴然としています。断熱材はアイシネン吹付。今まで断熱材が入ってなかった床下にもアイシネンを吹き付けています。今までの冬の底冷えと今回との違いをまたこれから実感して頂き、またあらためてお話も聞かせて頂きたいと思います。
床のカーペットもふわふわで気持ち良かったです。


以前のホビールームが新しい作業部屋として生まれ変わりました。



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