瓦撤去、天窓( ベルックス)メンテナンス

足場を組んでからまず最初に行うのが屋根工事です。
今回は屋根の勾配が急なので、他の業種が同時に重ならないようにできるだけ一つ一つの工程が終わってから次に行くようにしています。屋根から何かが落下した場合に下で作業している場合、危険が生じるからです。
今週はまず既設瓦を降ろしました。


初日に現場に行くと総勢10人が瓦の撤去に集合していました。
晴天の続くこのタイミングに出来るだけ短期に行うための人海戦術です。


リフトを設置して外した瓦をテキパキと降ろして行きます。瓦搬出用のトラックが3台待機。
資材を置く棚を屋根勾配に合わせて作って来ていていたり、落下したものが落ちないように軒先に養生をしたりと、瓦屋さんは事前になかなかしっかりした準備をしていました。



煙突と屋根の間に付けるフラッシングという煙突部材も今回一緒に取り替えるため、専門の業者を呼んで外してもらいました。屋根を貫通している部分なので雨仕舞にはよくよく注意する必要があります。瓦業者と煙突業者を互いに合わせて収まりについてすり合わせをしました。


瓦は2日で撤去が完了し、ルーフィング張りが始まっています。
同時に土曜日の本日は天窓の専門メンテナンスを入れています。パッキン等消耗品の交換、ガラスのコーキング等、経年劣化してくる部分に関し製品をばらして丁寧におこないます。
ここに関しても、天窓の専門業者と瓦屋と互いの意見をすり合わせて、現場での収まりを決めました。
どうしてもマニュアル通りにはいかない部分も現場ではあるので、できるだけ多くの人と意見を交換するのが大切だと思っています。


この2連窓の水切りは元々窓の間が狭く連窓専用の水切りが使えない為、ちょっと苦労しましたが、現場で加工し最適と思える収まりになりました。


一物件で8箇所の天窓をメンテナンスしたのは初めてで、なかなかのボリュームでした。
しかし、晴天に恵まれる今の時期が本当にありがたいです。
何とかこの天気が大きく崩れることなく続いてもらいたいものです(^^)


工事も終盤ですが、4月から始まった工事のご紹介


ご無沙汰しております。久々のブログアップとなります。 4月頭から行っている工事をご紹介します。
リフォームするお家は築25年の輸入住宅。今回は屋根、外壁、ドアや水栓金物など多岐にわたるリフォームです。その中でもやはり大きいのは屋根と外壁になります。
屋根に使われているのはモニエルと言って輸入セメント成型瓦です。
形状は平板タイプと言って、和型でも、S型のスパニッシュタイプでもない平べったいタイプになります。
平板はフランスなど欧風タイプの家にはぴったりの形です。
このお家はまだ当時では珍しかったと思いますが、ヨーロッパの農園風デザインのお家です。
今、農家をリノベーションして住むと言うことが、ヨーロッパでも流行しているようですが、かなりの注目を当時浴びたのではないでしょうか。

さて、話を瓦に戻しますが、
瓦屋さんに聞いたことですが、当時はまだ平板タイプが日本になくて、この平板タイプの輸入瓦が一時期流行ったとのこと。
それから日本の瓦メーカーもこの形に習い平板瓦を出すようになったと。
日本の場合は平板瓦を陶器で作っているので、瓦自体の耐久性はセメントに比べて良いものになっています。


セメント瓦の場合だと、経年劣化で表面が荒れて、砂が落ちた状態になっています。
足場を組んで屋根に触れるとざらざらしていて、まだ砂がポロポロと落ちる状態でした。
樋の中に屋根から落ちた砂がかなり溜まっている状態でした。


この屋根の劣化を防ぐためには専用の下地処理をし、塗装を重ね塗ることで新たな層を作り、セメントの風化を防ぎます。
続きは次のブログにて。

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新築オーナー様へのインタビュー第3弾


本日はもうすぐ築7年になる豊田市のオーナー様への「住み心地インタビュー」に行って来ました。昨年12月から始まり、今日が3件目になります。併せて、玄関ドアのシリンダーの交換も。

インタビューの前にシリンダーの交換を行いました。現在付いているダブルロックの鍵。これをKwiksetからスイスKABA社のディンプルキーに変える工事。最近私がお薦めしている輸入ドアのリファイン工事です。
セキュリティーが格段に高くなり、さらに抜き差しもし易くなります。また、替えるのと一緒に鍵の掛かり具合や緩みも改善しますので、少しの事ですが毎日、感じていて慣れてしまったストレスが解消され気持ちいい玄関になります。


何と言っても毎日の始まりと終わりに必ず通る、場合によっては一日に何度も通過する場所ですから、大切なところです。交換するKABAのシリンダーはKwiksetに色や形など外見的なことはばっちり合わせてあります。機能はぐーんと変わり、外見上はほとんど変わった事が分かりません。
「輸入ドアはいまいちセキュリティーがね・・・」と思ってる方にはこんな物が今はありますから、是非、考えてみてはいかがでしょうか?

お客様が「一緒に作業を見てもいいですか?」とおっしゃったので、
「勿論、どうぞ。もし分かったら、次はMさん、やってみて下さい」


私もそう頻繁にこれを扱うわけではないので、途中、付け方を間違えたりしましたが、そのプロセスも見られながらの作業。
「こういう風に付けるとうまく行かないから、こうやって、溝がある方を横にして・・・、それがポイントです」などと話を切り替えながら。
逆によく分かって頂けてよかったと思います(笑)
築7年の間に外構もさせて頂いたり、お付き合いの続く中、そのようなところも包み隠さず見せてしまってます。
私的には建築当初より、ある意味気持ちが楽で、リラックスして何でもお話出来る関係だと思っています。


そんなわけで、7年経って今こそお互い当時を振り返って、今だから言える話や今の率直な住み心地などを本音で聞けると思い、お訪ねした次第です。鍵の交換以外に、グリースを差したり、受けの金具の位置を変えたり、諸々しているうちに時間が少し押し迫って来ましたが、この後、十分色々なお話を聞かせて頂く事が出来ました。


当時知らなかった契約までの経緯とか、ご夫婦の間でそれぞれ重視していたことの違い、ノエルハウスを選んでいただいた理由や、打ち合わせで感じたこととか、今聞くととても勉強になるお話が多く、良い時間でした。
特に''これから家を建てる方へのアドバイス''、''弊社に期待することが何か''を聞いて、「これから自分たちが磨く事は何か」「どうなることが、お客様にとってメリットになることか」が見えた気がします。


お客様によって価値観も求める事も様々です。これからもお客様のところへ訪ね、その声に出来るだけ素の心で耳を傾けて行きたいと思います。たくさんの人とお会いすればそれだけ色々な価値観を知り、これから家を作る方へ提供できる自分の懐を深くできると思う。
「共感して作る」為には、共感できる感受性を持っていなければ出来ない。
そのセンサーはただ黙々と仕事をこなすだけでは錆びると思う。
こうやって人と話すことも、感性を瑞々しく保つ為の一つであることに間違いない。

これで3件目ですが、共通することもあれば違うこともあり、とても面白い。
小説のように家族それぞれのストーリーがあり、でもそこに何か同じものが流れている。
何とはハッキリと言えないが、敢えてまだ当てはまる言葉を探さないでおきます。

建築を知ることも大事ですが、心の中を知ることがもっと大事。
今回も若干、自分の話す時間が多かったかな(苦)
私はまだまだ知らない事ばかり・・・今後もインタビューを続けます。


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