出会いから20年で建築。それから20年経た輸入住宅のリフォーム

またしばらくブログの間が空いてしまいました。
久しぶりの投稿となります。
なかなかアップできませんでしたが、2月の10日から亀山市で輸入住宅の大規模なリフォームをしていて、3月末まで約1.5ヶ月かかりました。
今回はまとめてその工事をご紹介します。


完成後正面。

玄関前、完成後。

この家が建った時のこと・・・

このお家は作ったのが20年前。
当時輸入住宅の専門誌に取り上げられたこだわりの注文住宅です。
最初お会いした時に、いろいろと当時の建築中のお話を奥様から聞かせていただきました。
そして、当時掲載された大切にしている雑誌を見せていただきました。


その雑誌の表紙に、『出会いから20年。徹底したディスカッションの中から生まれた理想の住まい』とタイトルが書いてあり、当時お客様の感想に「こちらの要望を根気よく聞いてくれて、可能な限りそれを形にしようと言う熱意がどのメーカーよりも信頼できましたね!」と書いてありました。

20年前の記事ですが、改めて大切な事はいつまでたっても変わらないと思いました。
この会社(ノールウエストホームズ)は私が社会人になって輸入住宅を初めて知るきっかけとなった会社。
ここで、輸入住宅の設計、施工システム、材料の特徴など特に施工面を中心に学び働きました。

当時はお客様と工事担当者が話をする機会はあまり多くは有りませんでしたが、今になってこのようなお客様が支持してくれていたんだな、と改めて会社の当時作り上げたものの偉大さに気づきます。
残念ながらその会社は今は無いのですが、私のような者が、少しでもこういった家づくりへの姿勢を受け継ぎ、残していきたいと思います。

新築でもリフォームでも、心構えは同じです。20年前にこの家が出来たときのトキメキを思い出していただけるようなリフォームにしたい思いこの仕事に取り組みました。


さて、調査に伺うと今回は直すところが多岐に渡りました。

・バルコニーのドア、勝手口ドア付近の補修。
・バルコニーの防水。
・バルコニーの手すり交換
・1階リビングの壁の補修、雨漏りの解消。
・リビングフレンチドアの交換。
・玄関ドアの取り替え。
・外壁屋根の塗り替え。
・樋の取り換え
・ガレージドアの修理。
 
などが主な内容です。以下調査時の写真です。


雨が降ると排水が悪く、水が溜まっていました。

フレンチは重く、建付けも悪く、使い勝手の良い国産の引き違いに変えることに。

バルコニーは朽ちて、所々に穴が空いていました。工事を始めてわかったのですが、この朽ちた木材がシロアリを寄せ付け、建物の雨漏れして湿った部分に被害が及んでいました。

外壁はアルミサイディングでメンテナンスがしやすい方なのですが、北側が特にコケなどが付着し汚れていました。

玄関ドアの下もふわふわしてかなり傷みが生じていたので交換することにします。

樋の勾配が悪いこと、周りからの落ち葉が溜まりやすいこと、などが重なり、樋に相当の泥が溜まり、そこからは所々草が生えていました。

木製(1部樹脂製)のバルコニー手すりは、頭に触れるとぐらぐらしていました。工事前から何かがおかしいと思いましたが、工事を始めてみて見えない柱の足元に水が入り、シロアリの被害がありました。

スプリングのバランスが悪く、ずっと使っていないガレージドアを修理調整することにしました。

工事開始後、施工中

まず悪い部分を解体すると、詳細が分かって来ました。
①バルコニーの出入口付近で水濡れ
②勝手口ドア下付近で水濡れ
③リビング壁内水濡れ
④バルコニー手摺下、水濡れ
①~④全てにシロアリ被害もありました。
期間的にはかなり前からそのような状態であったと考えられます。

湿り気+木材+暗い密閉空間+一定の温度

やはりこれらの条件が重なると良くありません。

ウッドデッキの腐った木材がシロアリを寄せ付け、そこから建物本体の湿り気のある部分を狙って侵入してきたと考えられます。



ウッドデッキを撤去すると、基礎の隅からシロアリが建物に入って行く為、自ら作る「蟻道」がありました。
この真上にバルコニーの雨漏れ部分があり、そこに至るまでのリビング壁内は被害が著しい状態でした。
断熱材も落ちかかっており、これでは当初の気密性・断熱性までが欠如してしまいます。


リビングの壁を開いたところ。
この上に漏水箇所があり、下の基礎部分に蟻道がありました。

壁を大工により直したあとペイント工事です。大きめのモールで演出しました。

現在でも現場での塗装工事が多いのも弊社の特徴であり、輸入住宅・注文住宅の最も得意とするところ。
ここまでやることで本当に自分にしっくり来る理想の住まいになると確信してます。


マントルピースの横のブラケットの淡い光を生かすため、わざと天井照明を減らしたそう。
こんな当時のお話で奥様とも盛り上がりました。

掃き出しも、格子を付け印象が変わらないように配慮。桟が細いので、ガラス面はもとより大きくなり、一層明るい南窓に。

屋根のカラーベストは下の基材が所々見えてしまい、かなり劣化しています。塗料でしっかりしたコーティングをしないと材料が致命的に悪くなってしまってからは手遅れにもなりかねません。

施工前の玄関前

ここからはリフォーム後の写真です。


施工後の玄関。ドアはFiberglass Door。木の様に見えますが、木ではありません。専用塗料でここまで本物らしく仕上げるのは、この塗料と職人の技量が必要です! 

玄関の施工前の写真をお客様にお見せした時が一番驚いていらっいました。
「こんなんでしたっけ??!」もう新しいドアが馴染んでいて、びっくりしてみえました。
確かにこうやって前後を見るとかなりの違いです。また何よりも見た目では分からないドアの水切り下に水が入って木材が相当に傷んでいました。
床下から見るとシロアリの被害もあったので、周到に薬剤を投入しました。
それが一番の安心かと思います。


金物も全て交換。これも輸入品なので、勿論ぴったりです。色はシックなAntique Brass

手摺は国内メーカーの一般的なアルミ縦格子に取り換え。
基本のデザインですが、安価ですし、純白を使えば、主張しすぎない感じでしっくり溶け込んでいると思います。

ドア下には鈑金を貼ってコーキング。水濡れをガードしました。さらにシロアリ防除剤を土間に穴あけして投入してあります。

外壁は定番の白、がお客様のご希望。屋根はミッドグリーンで渋い色で彩度を押さえ、窓ルーバーや勝手口のみくすんだグリーンでまとめました。これもお客様からのご要望で決めさせて頂きました。
塗ってみるととても淡く優しい色使いで、まとまってました。


窓ルーバーシャッターも勝手口と同じくすみグリーンに塗装

屋根の塗装が終わった後、奥様が雨が降った日に屋根を見たら「うちのは雨の弾き方が全然違う!」と近所様の家を見て思ったそうです。今回は他で余裕ができた予算を使い、耐久性・遮熱性のグレードを上げた塗料を使いました。


私が「新築」と「リフォーム」のお仕事を同時に並行してさせて頂く事が有意義と感じるのは
住んで10年~30年と経たOBのお客様と、当時の想い出や、良かったことや、反省、今でも変わらない事、様々な生の声をたくさん聴けることです。
このお家でも色々なお話を工事中聞かせてもらい、そんな立ち話の中で感じたこと、学んだことが、今の新築のお客様に様々な事例としてお話出来たりします。

家という大きな買い物ですが、注文住宅とは簡単なものではありません。

デザイン、間取り、仕上げと言った設計要素と確実な施工面、知識や技術が伴ってこそ安心できる住まいとなります。
お客様との協力関係もすごく大事です。

ひとつひとつカタチが違う中、毎回、完璧を求めても、でもどこかうまく出来ないところも生じるものです。

しかし、反省や実例を生かし、次にはこれ、その次にはこれ、と常にその時の最適の方法でオリジナルの家づくりが出来るよう心掛けていきたいと思います。


輸入住宅は元々の建物のカタチが美しいので、リフォームで悪い部分を直し、塗り替え、リニューアルしたら、本当に見違えるほど素敵な家に生まれ変わります。
嬉しい変わり方をするので、私たち作り手にとってもやりがいがあります。
お客様にとってもまた心新たに家を惚れ直す良いきっかけにもなると思います。

三重県のI様、この度はありがとうございました!

「注文住宅、輸入住宅の設計・新築・リフォーム・メンテナンス」なら ノエルハウス/考作


ノエルハウスを選んだ理由。新しい家でどんな生活がしたいか?(家のテーマ)

先日、上棟したお施主様から弊社へのアンケートの回答を頂きました。

このアンケートはご契約の際に私がお聞きしていることで、
ひとつは、
1.「数ある工務店さんの中で弊社で最終的に決めていただいた理由」

もうひとつは
2.「新しく作る家でどんな暮らしがしたいですか?」
です。

2つ目は少し難しいご質問かもしれませんが、新しい家でどんな風に家族が過ごしているかな?と言うイメージ、それをギュッと言葉に凝縮したテーマのようなものです。


2つめの質問「新しく作る家でどんな暮らしがしたいですか?」ですが、
なぜこのような事を聞くようにしたか、少しお話します。

家探しのとっかかりの基準は分かり易いところで”見た目のデザイン”だったりします。しかし、よくよくお話を聞いていくと、ご夫婦間でご意見の食い違いも出て来たり、こちら作る側の重点とお客様の重点がすれ違ったり、と言うことも生じます。

十人十色、生まれ育った環境も皆違うわけですから、家づくりの際にも今まで親しんで来た習慣が基準になって、それまでは意外に話して無かった少しの違いが色々と出て参ります。
(それを擦り合わる過程がまた面白かったりするんですけど・・・)


だからこそ、お互いがどう暮らしたいか?私は?家族は?何を大切にして暮らしたいか、この機にお話しして、家のテーマを短い言葉で言い表してみることが大切だと思うようになりました。

何か、迷った時にはそのテーマを思い返して原点に戻れる、そんな道しるべのようなものです。


他でも同じ事をお尋ねしたことがあります。

その家は
「友達や仲間が自然に集まって来る公園のような場を作りたい」
でした。
そのテーマ通り、そのお宅ではお友達を呼んで色々なイベント事をしています。私もよくお顔を出させて頂き、毎回楽しませて頂いています。
”花梨シロップ”を一緒に作ったり、音楽仲間が集まって小さな”ファミリーライブ”をやったり、写真仲間で毎年開く”写真展”や、”クリスマスパーティー”も勿論!
空間もさることながら、お施主様ご自身の人を引き寄せる”お人柄と企画力”がすごいんですけどね(^^♪

「本当にテーマ通りの家になったなぁ~」っていつも行くと思います。



さて、前置きが長くなりましたが、以下、この度のお施主様からいただいた原文をそのまま掲載させていただきます。

●選んでいただいた一番の理由
長年輸入住宅の分野で活躍されてきた方ですし、経験及び知識がとても豊富で安心出来る点が第一の理由でした。
余談ですが、blogを拝見した際、“好きな事をお仕事にされているんだなぁ”と感じました。探究心や好奇心も旺盛な方だなと思いました。そういう方に建てて頂きたいという想いが元々ありましたので。


●新しい家でどんな暮らしがしたいですか?=家のテーマ
効率的な暮らしがしたいです。効率的になったぶん、まったりとまどろむ時間や趣味など人生が豊かになる事に費やしたいです。

以上


このアンケートはお客様からプランを依頼された時に書いて頂くヒアリングシートです。このご要望をもとにプランを進めるのがまず最初のスタート。
迷っている内容も含め、洗い出して頂きます。

ありがとうございます!思わず熱いものがこみ上げて来ました。

家づくりも半ばを越えたところで、改めてこうやって読ませて頂いて、大変励みになると同時に嬉しいです。

思い返せばご契約までには大きくプランを4回変更し、その都度細かい打ち合わせをさせていただきました。
ついつい細かいことで判断に迷ったときでも、このように言葉で「家のテーマ」が見えていると、原点の目標が明快になります。

出会いから8ヶ月が過ぎ、よく分かってはいるつもりでしたが、(あーなるほどそういうことですね!)と合点がいきました。

そう、たち創る側にとっても「家のテーマ」が共有出来ていることは大事だと思っています。
作るのは木や紙や設備で作るモノですが最後は生活を創るんです。お客様の暮らしを具体的に想像して作ればモチベーションも上がります。

今後もお客様が弊社に任せてくれた理由をかみしめ、お客様にとって有って欲しい存在であり続けたいと思います。

「注文住宅、輸入住宅の設計・新築・リフォーム・メンテナンス」なら ノエルハウス/考作


外壁塗装リフォーム工事途中

カチオンシーラーで既設の壁の表面のざらつきや隔離を固め工事を進めました。
白いのがカチオンになります。


カチオンが固まった後、シーラーをかけ、下塗り、仕上げと塗り重ねています。
下の壁のざらつきを抑えてこそ仕上げ材の意味が出てきます。
足場を組むまで状況がわからなかったのですが、この方法をとって正解でした。


またサイディング同士の縦のジョイント部分も結局コーキングは全て打ち変えました。
足場を組むまでは塗料の皮膜があることで、可塑性が保たれてると思ったのですが、やはり間近で触れてみると弾力がなくコーキングの機能が半減しているようでした。少し費用が増してしまいましたがこれもコーキング屋さんに急遽お願いをしました。


それから今色を塗っている幕板の上の部分も大事なところです。ここが開いていると水が入ってしまうので、少し太めですがコーキングを打ちました。本当はコーキングは細い方が綺麗ですが、機能的に重要なところは私はどちらかと言うと機能を重視して判断をします。
ただ、あまりにデザインを変えてしまうような内容で、これは聞いた方が良いだろうと言うことに関してはお客様にお尋ねします。


それから、この部分も大事なところです。バルコニーの腰壁と壁がぶつかる所です。
ここも隙間が空いていることが多く、雨を受けてしまうので壁に水が入る原因となります。ここも太いですがもっちりとコーキングをかぶせます。
現在、他のお家で雨漏れの検証と修理を依頼されていますが、原因がこれとつかめないことも多いので、その場合は外から出来る限り穴を埋めてリスクを減らすことになります。この家の場合は雨漏りはしていませんが、雨漏りを起こしている場合はやってみてから、実験や実際の雨を待ち、順にリスクを潰していくしかありません。
そうなってしまう前に足場を組んだ時は、気づいたところは全て行うようにしています。
一つ一つ見積もりには書いていない部分ですが、このようなところをやるかやらないかで実際にかけたお金の価値が上下してくると思います。
なかなか当初の見積もりでは伝えられない部分なので、このようなブログでご紹介していきたいと思います。


雨どいや、ルーバーなどの飾り、破風や軒裏など青い外壁色を引き締める白色を塗っています。
色番は輸入住宅で定番の19-90A。真っ白では下地が透けてうまく仕上がりません。
コーディネーターさんもオススメなのは少しだけ色の入ったホワイトです。
適度に温かみがあって、かつ爽やかな印象にもなるこれなら新築リフォーム、どこで使ってもまず間違いなしです。


壁の仕上がったところ。
モチっとした質感でしっかりと塗膜も付き、美しく仕上がりました!
今回使った塗料はアステックペイントの中でも防汚性、耐候性が非常に高く、耐用年数21〜26年相当の耐久性を持つ材料。
この塗料は塗料メーカーの規定に則った施工ができる、ライセンスを持った業者しか扱うことができません。
ここまで、施工まで一貫して責任を持って管理できている塗料メーカーを私は知りません。
これからは、外壁塗装メンテナンスは10年に1回と言う常識が変わってくるでしょうね。


木製外部ドアの再塗装

外部に木製ドアを使った家。先日行った塗装を今日はご紹介します。
まず、現状を把握します。
判断としては大きくふたつ「取り替える」か、または「手入れをして使い続ける」か?

ドア自体が歪んで、建て付けをし直しても調整が不可能なほど悪い場合は、ドアの交換をお勧めします。框組が緩んだものを修正するのはなかなか難しいです。それは簡単に言うとドア自体が平行四辺形になっていること。
長年のドア自体の重みで緩んできているものなので、癖がついていて、容易には戻りません。
一方そうでもなくてまだ使えそうならば、木が劣化進行しにくいように表面に保護塗料を塗ります。

今回は後者。


まず最初に、表面の悪くなった塗膜をサンドペーパーで削り落とします。
(木片にペーパーを巻きつけて平らな面を作りながら削ります。)
作業自体は難しいものでは無いですが一番必要なものは根気です。
時間さえあればできるので、今回は私が塗装屋さんに先行してこの作業を行いました。
ただここで注意しないといけないのが、塗膜がドア全てにおいて弱くなっているかどうか?
よくあるのはドアの下半分は弱くなっていても、ドアの上部のほうは雨に濡れないため、結構しっかりとした塗膜が付いている場合があります。この場合は逆に表面を削り取ることがかなり大変です。
ある意味全体的に劣化していた方が作業自体は楽です。
それを最初に把握してお客様には説明させていただいています。
またある程度色むらが生じることも了解いただきます。


これが塗装できる段階まで削り落としたところ。完全に白木が露出するほど削る事は不可能ですが、このぐらい削ってあれば、着色したときには問題がないです。
写真では手でペーパーを使っていますが、細かいところは手で行い、大きな面は電動サンダーで削っています。
どこまで削れば良いか基準は経験による判断になります。
ここまでするのに、そうですね…大体1時間位かかったでしょうか。


ポイントとして、少し面倒でも、作業がしやすいようにとって金物類は外しておきます。
これも金物の取り外し手順を把握してないとできませんので、もしご自分でやられる場合は説明書などを見てちゃんと元に戻せるように勉強しておいてくださいね。
(戻せなくなって施錠ができなくなったりすると大変です)


ここで、明日塗装屋さんが来て思ったように仕上がるかどうか、確認のため一部を試し塗りしてみました。
テープでエリアを限定してこの框で囲われた三角形の中だけに塗ってみます。


今回使う塗料は「サドリン クラシック」と言うオランダ製の塗料。オランダには他にもシッケンズなどがあります。
木部保護塗料に関しては、海外の方が機能性や歴史が先行しているように思います。他にドイツのオスモカラーもよく使います。塗ったところはかなり濃い色に見えますが、大抵外部にさらされてきた木はこのぐらい塗料を吸い込みますので、このような色になります。色ムラになりにくいようにするためには、やや濃いめの色を選んだ方が失敗が少ないでしょう。


ドアの小口も忘れずにペーパーをかけておきます。
そのためお留守中にはすることができずドアを開けての作業となります。

最後にこの日は鍵を取り付けて施錠がしっかりできるように確認の上、現場を引き上げ、明日の塗装屋さんに引き継ぎます。
この日のうちに撮った写真をスマホで職人さんに送って状況を伝えておきます。
写真を見て「なかなかいい色になってるじゃないですか」と職人さんに言われ少し嬉しかったです。(笑)
しかも一流の職人さんに言われたので。。。。そんなことないです、しっかりペーパーを当てていればこんな感じに誰でもなりますよ!
ほんと塗装は根気よくやるしかないです。それと出来上がりを少しでも楽しむのも飽きないコツですね!
そういう意味で言うと時間に追われギリギリでは良い仕事はできないと感じます。


次の日職人さんが来て、ドア全体を仕上げて、夕方「できましたよ」と写真を送ってくれました。
はい、なかなかシックに仕上がりました。
この風合いは、使い続けた木にしか出せない味。
木が塗料のオイルを吸って生き生きと生き返った感じ。
これこそが、使い続ける本当のアンティーク!

築20年以上経ったおうちですが、このドアもこうやって直せばまだまだ現役です。

輸入玄関ドア、勝手口で困ったら何でもご相談ください!

「注文住宅、輸入住宅の設計・新築・リフォーム・メンテナンス」なら ノエルハウス/考作


仕事?旅?・・・いえ、両方です!


今日のブログはいきなりの大海原。昨日の仕事先、南三重地方の御浜町にある七里御浜から。
宿の前に広がる世界遺産。

今回の仕事は雨だと出来ない仕事なので、直前まで「どうしよう~。延期しようか?」と迷ってた。
しかし、ギリギリになって意外に当日は天気が良くなりそう、との情報が入り「よし!行こう!」と決行することに・・・。

何しろ、名古屋からは3時間半かかる場所なので、総勢4人で行ってから雨で中止といわけにはいかない。

前泊するために走った前日は予報どおり雨と風共に強し!
高速をひた走り宿に到着後、雨の中散歩に出て七里御浜で撮ったのがこの写真。


『熊野市から紀宝町に至る約22km続く日本で一番長い砂礫海岸「七里御浜」は、「世界遺産(浜街道)」「日本の渚百選」に選ばれた美しい海岸地域』とガイドブックに書いてある。

なるほど、本当に見たことの無い長さだ。このとんでもないスケール感にまず圧倒される。
なんか自分の中で眠っているセンサーがビリビリっと振るわされ、目が覚める。この感覚は何だろう。
普通に暮らしていると、この自然の大きさを忘れてしまう。

前日は天気が悪かったので、押し寄せる波に少し怖さを感じる。ザワザワと心が騒ぐ。
波が浜に運んだ礫石の大きさ、数に底知れぬ海のチカラを感じる。

明日いっしょに現場へ乗り込む職人とふたりで雨に濡れ歩きながら、やはり津波の事に思いを巡らせてしまう。

「ここで南海トラフ地震が来て、今津波が押し寄せたら・・・・」
「・・・・」
二人とも想像する。目の前の波が十数メートルの高さになって迫ったら・・・と。
「すごいことだよね・・・」二人で頷いた。
本当に信じられないようなことが起こったんだと、あの日の東北の津波を想像した。


南海トラフ地震が起きた場合、この場所だと気象庁の予想によれば、満潮時で10~20mの高さの津波が押し寄せる。

防風林が道路との間にあるが、これは軽く超えて、道路、今回宿泊する民宿を飲み込んでしまうだろう。
宿の女将さんとさっき話した時、「最近は浜の部分が海に削られて減った」と言ってた。
防風林のそばで地面が削られて段差が出来ているが、きっと高潮の時はここまで波が来るのだろう。
海に角が削られま~るくなった礫石がこの辺りまでゴロゴロしている。砂の色は結構黒い。

ウミガメが産卵する場所として有名な御浜だが、この浜の面積が減ったことで、産卵する数も減っているそうだ。
港が出来たのがその原因だと女将さんは言ってた。


さて、話が散歩前に宿で交わした女将さんとの話に戻るが、この女将さんが見た目以上にお話し好きで(笑)私が宿に着き荷物を置くのもつかの間、色々と地元のお話をしてくれて大変面白かった。

熊野の花火はここから見るのはちょっと遠すぎるが、音は時々家がドーンと響くくらい凄いとか。
私が到着前少し時間があったので寄った花窟神社には「『社』が無いんですね」と言ったら「そう、こちらには社が無くご神体が岩や滝など自然の物だったりするところがある。那智の滝もそうです」とか・・。

自然物を神々として崇めるってやはりここが日本の信仰の原点である伊勢地方に近いのを感じた。

また、「宿の廻りのお店はみんな閉じてしまって、今は夜になるとうちだけが明るい、だから窓を網戸にしておくのは止めて下さい、この時期羽蟻が飛んできて網戸にびっしり付きます。目の前の林に沢山生息してるんです。」とか・・。

その土地ならではの初めて聞く話はとにかく何でも面白い。

思えば大学の時、私は卒論で山間部の神社の歴史を付近に暮らす方に聞き取るフィールドワークをしていた。
まるで鶴瓶のように・・・・(笑)ノーアポでの体当たり調査取材だった。
初めて聞く風習や建物の使われ方など、そこでは当たり前の事でも自分にとっては知らない事を知ることがとっても新鮮だったし、面白かった。


【花窟神社】
参道を歩いて、門をくぐると、目の前には崖(巨石)がドーンと切り立っている。
これがご神体。何も無くても手を合わせたくなる。
明日の工事が無事出来ることを祈願して来た。


見上げれば、神々しい岩が垂直に切り立っている。

宿に戻って、早めのお風呂に入って19:00から夕飯を頂く。
”海に近い民宿”と聞けば、勿論期待大!
お魚中心のお食事が仲の良さそうな宿の主人と女将さんによりテーブルへ運ばれて来た。

朝、ご主人が釣って来たという刺身は勿論旨し。煮魚、天ぷら、タケノコの煮物、どれも民宿ならではの優しいお味。4人でほっこりとまるで家で夕飯を食べているような楽しい時間。

普段、どうしても仕事の内容だけの伝達になってしまうところ、こうやって仕事を離れ、一緒に飯を食って同じ屋根の下、寝るというのが、私には何とも「いいな~コレ」と思えた。

合宿的な(笑)なんか懐かしいアレです。

こう言う自分の中にある何かの思い出や風景と入り混じった感覚を思い出させてくれる瞬間は歳を取ってくると大事な事に思える。多分自分にとってこれからも必要だから思い出すのだと思う。


最初、このお仕事のお話が施主様からあった時、地図を見てその遠さに少したじろぎ、経費も掛かり高いものになってしまう為、ご遠慮しようと思ったが、一度調査に自分一人でお伺いした際にこれは自分しか出来ないことがあると思った。どうしても不確定要素が多く工期の読めない工事に関しては、やはり経費の問題から地元の方にお願いした方が良いと説明させて頂き。

施主様からも経費がかかっても承知でお願いしたいとのご意向を聞いたので、奮い立ち、今回、窓の修理に限って請けさせて頂いた。

それから私以下3人の職人さんに声を掛け、同意して協力してもらう事になった。
遠いので、前泊して、当日朝一から目いっぱいやろう!と考え、私の方で適当に宿を取った。

でもこの様な場面が出来て、有難かったと思った。

いつもと違う場所、違う自然、人、風土、そういったものに仕事として関わる。
この経験は、天気のことや段取りなど少し大変ですが、面白い。

仕事一筋という形では得られないかも知れないが、あえて『旅』要素を入れることで、膨らんでくる。
「こら!ちゃんと仕事せい!」と思われたら申し訳無いが、でも、そこで自分に何か余裕と言うか心の中に風通しの良い空間が出来る気がした。

そう、やはり自分は道草が好きなんだ。一直線に行くことよりも遠回りを選んでしまう。


さて、次の日、朝5時台に目が覚めると、窓から明るい陽が差し込んでいた。

7:30の朝食まで時間があったので、「よし!御浜でウォーキング」と思い立ち、アプリNike Run Clubを立上げて近くをふらっと歩いた。やはり海は青い空がいい。

潮の香りが微かに漂う風を頬に受けながら、国道42号を熊野方面へ。  


一直線の道だが、しばらく行くと、高台に上がっていける小径を見つけ曲がってみた。
この道はJR紀伊本線の線路を越え、一面に広がる蜜柑畑につながっており、やはり『津波避難』の看板があった。


蜜柑畑のある高台から熊野灘を見下ろすとその高さが実感出来た。
ここに避難すれば安全だと思ったが、ただ、実際の高さが分からないので、本当にここでも安全だろうか?とも思った。水面から30mはあるのかな?


さて、散歩から帰り、また皆で朝食を取りながら、ここで初めて(笑)しばし仕事内容に関してのミーティング。1日を最大限に使って、全ての工事を終わらせる為、仕事の順序を確認する。
今回はアメリカAndersen社の木製窓の修理メンテナンス。
1993年竣工、築26年のお家。

【問題点①】窓及び窓枠の一部に雨水が染み込み、木部腐らせている。その為、1階壁へ漏水していす箇所がある。
→【解決方法①】雨水が浸入していると思われる箇所を突き止めて、パテ、コーキング等充填、保護を行い、これ以上の腐朽が進まないよう保護する。

【問題点②】上げ下げ窓がほとんどのこのお家だが、上げ下げをスムースに行う為に設けられた窓上部のバランサー(糸巻き)が切れている、ないし劣化して固くなっている。
→【解決方法②】窓全てのバランサーを交換する。切れている窓の他にもこれからの事を考えバランサーを変えておく。

具体的な順序としては、『窓(障子)を外す→窓ガラスと枠の間にコーキング→その間にバランサーを交換する→窓(障子)を戻す→窓枠にコーキングをする』

この作戦でいくことにした。1ヶ所に対し『大工→コーキング→大工→コーキング』
作業のミルフィーユ状態だ。

対象の窓は合計18箇所。

やり始めてから作業内容に比して結構時間的にタイトな事が分かり、私もすぐに加勢した。


障子を外すための最初の作業は部屋から向かって左側のジャム(樹脂製のカバー=障子がここをスライドする、レール部分)を外す事。向かって左のジャムは上下で分割されている。
まずは下の半分を外す。ビスを取ってからちょっと強引なやり方で外す。
外してから手前の障子を外すとこうなる。このジャムを外すには少々の思い切りとコツが要る。
「えっ!」と最初は思うが、正規マニュアル通りだ。


で、次に奥にある障子を外す。障子の上部に付いている糸を穴から抜いて外す。
バランサ―が生きている場合、かなりの張力が糸にかかっているので、気を付ける。
この張力でもって障子が落ちないようにバランスをとっている。だからバランサー。


次に、向かって左のジャムのうち、上部半分も外す。これは木下地に嵌っているだけなので、引っ張れば簡単に外れる。
次に上部カバーも外す。ビス2本を抜くのを忘れずに。ケーシングとくっついているので、結構これが大変であるがほとんど出来るはず。ただケーシングと一旦縁が切れるので、最初の状態と違い最終的に少しだけ隙間が出るがそれは仕方ない。ほとんどの場合、カーテンで隠れる部位なので気にならないはず。


枠上部に埋め込んである銀色の箱がバランサー。左右1つずつある。
これと全く同じ形状の交換品があるので、それに取り換える。
ただし、窓の大きさにより、外見は同じでもバランサーの中身の強さ(テンション)が違うので、適したバランサーを使う必要がある。
勿論事前の調査でそれを確認し、適したバランサーを海外発注して用意してある。
バランサ―が間違って弱いと、上げ下げ窓は自重で下がってしまい、強すぎると上げる側の力が勝って、開閉の為、手で窓を下げる際に必要以上に力が要ることになる。


バランサ―交換後、それまでの工程を遡るようにカバーを復旧していく。
バランサ―から飛び出した二つの白いパイプみたいなものが障子に差し込む糸の先端部分。
これを引っ張り出すのには大変な力が必要で、指先ではなく必ずラジオペンチなど強い力で摘まめる道具が必要。


窓越しに海を眺めて・・・・昨日の雨が嘘のよう。部屋を抜ける風も心地よく。
窓を外ししばらく解放した中での仕事なので、これは雨・風あっては絶対出来ない。
「本当に晴れて良かったですね」と施主様と職人さんとも言葉を交わしつつ、腕時計とにらめっこ。

しかし、こうやって写真見ると、やはり輸入住宅に白い上げ下げ窓は”鉄板コンビ”だ。


バランサ―を取り換えている間に、外した障子を寝かせ、ガラスと枠の間など隙間が気になる箇所にコーキングを施す。


窓たて枠の下部に水が入って腐ってしまい、白蟻に食われている部分もあった。
現在は進行しておらず、過去に食われたと思われる。とにかく木部の湿り気が大敵であることが分かる。
窓の開閉には問題ないので、このような場所にはコーキングを施してからジャムを付け、さらにジャムの上からもコーキングをして今後水が入らないように徹底する。


外部のジャムと窓枠の隙間にもコーキングを下半分することにした。
次回バランサーを変える際にはコーキングを切らないと出来ないが、それはずいぶん先の話なので、今回は施主様にもお話をして止水を優先した。
窓自体が腐っては意味が無いので。



開始9:00、午前中に8箇所、午後に10箇所、終了時間17:30。
何とかミッション終了!
途中、想定外のこともあったが、するべきことは全て出来た。
海外発注してから部品が来るまで5ヶ月もかかり、色々準備はしたものの当日うまく出来るか不安もあったが、結果上出来だと思う。
何より職人と4人で遠く御浜まで乗り込み、前日寝食を共にし、作戦を練ってやり遂げることが出来たことが、1日の小さな仕事であっても規模それ以上に嬉しいし、妙に充実感があった。


【おまけ】
昼のランチは歩いて行ける所にあった展望レストランにて。
サンマ寿司、めはり寿司。ダイビングでこの近くには来ているのだが、ここまで足を延ばしたことはなかった。
しかし、熊野の海は本当に綺麗だ。この何もない雄大なスケールにまた胸がザワザワ!!


【おまけ2】
陽が長いっていい事だ。
まだ明るいのをいいことに、帰り高速に乗る手前で、私のハンドルは国立公園「鬼ヶ城」に切られていた。
ここも世界遺産だけあって、すごい所だった!


正に「何?これ!!」的な場所。岩が人の顔に見えたり、仮面やドクロのように見えたり、異様な世界に引き込まれそうで。
ひとりいい大人が夕暮れに「おお~!!」と奇岩を仰ぎながら小さく呟くのだった。


このおどろおどろしい造形。
これは凝灰岩と言う岩で、数回の大地震による隆起や繰り返しの荒波の浸食により出来たとか。
これには萌えるというか、興奮するというか、こころに中で「すっげえ」を連呼していた。

ずっと見てて飽きないこの不思議なカタチ。
鬼が本当に隠れて居そうで、ちょっと怖いけど、ある意味、地球外の別の惑星に立ったようでもある(笑)
ここがSF映画のロケ地だったらなかなか面白いだろうなんて考えながら。


「いやぁ、これ!ヤバイいっしょ」って若者言葉が出そうになる(笑)
こんなカタチに誰がした? 自然って面白い!


こんな巨石がドンっと座ってたり

結構狭くて、且つ結構低い手摺を歩く。。興奮してたので夢中で歩きながらスマホのシャッターを押しまくっていたが、後から写真見てよくよく考えると足元踏み外さなくて良かったなぁとか、スマホを海に落とさなくて良かったなぁ、と思った(笑)
結構乗り出して撮ってたので。
皆様、行く方はお気を付けください。


岩の割れ目。メッチャ怖い。さすがにここへは行けないようになってるが、見ているだけで、キュンとなる。

怖い印象で終わるのは何なので(笑)最後は爽やかな昼を。

長―いブログとなったが、お仕事と私的な旅行記が入り混じって、ついつい気が付けば書きたいことが沢山に。
でもやっぱりそれだけ「移動すること」って感じること、刺激になることが多いんだと思う。
少なくとも自分はそう。移動でもこれくらい離れた場所へ移動すると国内でもまだまだ知らない面白いところが沢山あるんだろう、と思うとあたらめてワクワクする。
あと、海がやはり好きなんだろうなぁ~、きっと(他人事のようだが・・・(笑))

とにかく熊野の大自然には圧倒された。

海の怖さ、綺麗さ、それがもたらす造形、それまでにかかった年月、海からの恵み、頂く幸せ、仲間との時間、様々な想いが自分に押し寄せ、自分を洗っていったようだ。

行くまでの間、天気がどうだこうだ、と悩ましく思っていたが、全ては天の思し召し通り。
自然に右往左往しても変えられないものは変えられない。

自然とは敵対視するのではなく、どうやって付き合っていくか。

怖さや強さがあるゆえ、美しい。

畏怖の念という言葉が自然に浮かんで来た。

ここら辺に住んでいる方は、当然海の脅威を分かって暮らしてらっしゃると思う。
でも、この素晴らしい自然の恵みも普通の暮らしの中で肌で感じてらっしゃると思う。

昼のリゾートのような風景だけでなく、前日の荒れた海、奇岩、ご神体として崇められている巨石や滝。
女将さんのお話も色々見聞きして、少しだけだけど自然の両面を見た。明も暗も全て自然なのだ。

人はどんな過酷な土地にも住まいを建て、自然に負けないよう暮らして来た。
そこには「守る」という意味がまず先にあったと思う。

地震に強い家、寒くない暑くない空調の整った家、長持ちする耐久性の高い家、家にもいろいろな面からの成績表がある。

人間は少しでも成績を上げたくて、自然に抵抗する。
私もこの仕事に携わる以上、その努力はする。家も昔と違い各段に性能が上がってきたと思うし。

しかし、この自然を前にして、成すすべ無し、という瞬間があるに違いない、ということも同時に想像してないといけない、それが現実だと思う。あまりにスケールの大きい熊野の自然を前にそう思わざるを得ない。

「減災」という言葉があるが、何かあった時に少しでもダメージを減らす事。
自然に抗うのでは無く、共存すること、受け入れる事も大事だと思う。

時代が今は違うが、岐阜県の輪中地区では「上げ舟」と言って木曽川の洪水の為に軒下や小屋裏に舟がぶら下げてあって、その際にはこの船で逃げるというのを聞いたことがある。それを聞いた時、びっくりしたと同時に感心した。そういう備え方もあるんだって。

今回は木製窓が雨の侵入により腐る、1階に雨漏れする、という問題で駆け付けた。
やってみて分かったが、ビスを外してみると塩害でボロボロになっていて、折れるものも多く、交換もした。
白蟻の被害にも出くわす。26年経って分かったことだ。
私たちに今出来ることは施したが、今後もメンテ無しでいいという事ではない。

出来るのは、住む方との接点を持ち続け、定期的に対話を持って現状を把握し、対処していく他ない。
人間の体もそうであるように、家も自然の一部だ。特に自然素材を多用した家を提案している私たちはどうやったら自然と住まいが共生できるか、を考えないといけない。

自然素材の良さが分かるとは、自然素材の悪さ(特性)も分かっていること。
それを住む方の立場に立ち、説明する義務もあるだろう。

正に自然との付き合い方である。

「適正なメンテナンスへの心がけ」と、ある意味の「寛容さ」を持って自然や家と付き合う事。
家も歳をとるという事。
この事を知ってないと、住み手にとってしんどいと思う時期が来るかも知れない。

最後はお家の話でまとまった(笑)

最後に・・・「旅は心の中にひとつ空き部屋を作る。そこには心地よい風が通る」
ちょっと思い浮かんだひと言を添えて終わりにします。

話題があっち行ったりこっち行ったりの中、最後までお付き合いいただきました方、ありがとうございました!

また、このお仕事をご依頼頂いたY様、民宿美浜さん、コーキングの佐藤さん夫妻、窓工事の谷江さんに感謝します!!

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