屋根再生と飛行機雲


屋根のメンテナンス塗装が終わりました。
塗装の鬼頭さん曰く、下地の悪い箇所は4回塗りしたそうです。
真近で見ると、いいテカリをしてます。
屋根同士の重なりと陰影も重みがあっていい感じと思いました。
タスペーサーも毛細管現象を防ぐ機能もさることながら、屋根同士に適切な距離を保つことで、意匠的にも屋根の折り重なりが綺麗に表現できてました。
正直それは想定したことでは無かったのですが、結果的に良かったと思いました。
飛行機雲のラインとM邸屋根のお互い直線的なラインが青空をスキッと切り取るこの絵が美しい!と何枚もシャッターをおろしてしまいました。
時に自然と建物が美しいハーモニーを奏でる一瞬の風景に出会うことが現場にいるとあります。
少し私は変わり物かもしれませんが、仕事の中ふと立ち止まり、妙に感動します。それは仕事の中で仕事を超えた一瞬かなっと思います。




屋根の仕上げと合わせて壁面の光触媒の吹付工事を行いました。リフォーム前、汚れが目立った部分に対し防汚効果が期待出来ます。



今回この塗り替えに使った塗料はサーモナチュラルグレー。
サーモは遮熱の意味。
現場ではいぶし銀の様に見えました。
今回、この家にはいい色の選択だったと思います。


屋根板金サビ止め塗装、タスペーサー


今日は、屋根板金のサビ止め塗装から行なってます。
とても大きな屋根です。
勾配は6/10なので、何とか屋根足場無しで行なってます。
状況にもよりますが、屋根足場は無い方が工事自体は楽です。
それにしても大小の屋根が折り重なり、こうやって見ると美しい屋根だなぁ〜



これが本邦初公開のタスペーサー。
勾配がゆるいスレート屋根の場合に屋根同士が塗装でくっつかないように若干の隙間を確保するのに使う、薄い樹脂の板(スペーサー)です。
これにより、毛細管現象などで水が上ったり溜まったりという事を防ぎます。今回鬼頭塗装さんの提案で採用することにしました。少しでも現在ある屋根の耐久性を伸ばすのに有効な手段だと思います。
確かに、リフォームで古い屋根を剥がすと、屋根と屋根の重なった部分だけが湿っていることがある。これは水切れが悪い証拠だと思う。



間にぐっと差し込むとこの写真のように・・。
差し込めばほとんど目立ちません。


屋根洗浄、板金固定、コーキング


経年変化のひとつで屋根の棟板金などの釘が抜けていることはよく見かけます。新たに釘やビスを打ち、コーキングで端部を押さえました。



屋根の洗浄をすると、弱くなった塗膜がかなり落ち、白っぽくなってます。この劣化状況を見ると築17年ですが、メンテのタイミングとして今年行うのがギリギリだったと思います。これ以上放置していたら屋根の基材にまで劣化が進み、屋根の塗装だけでは済まなくなったかも知れません。


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