瓦撤去、天窓( ベルックス)メンテナンス

足場を組んでからまず最初に行うのが屋根工事です。
今回は屋根の勾配が急なので、他の業種が同時に重ならないようにできるだけ一つ一つの工程が終わってから次に行くようにしています。屋根から何かが落下した場合に下で作業している場合、危険が生じるからです。
今週はまず既設瓦を降ろしました。


初日に現場に行くと総勢10人が瓦の撤去に集合していました。
晴天の続くこのタイミングに出来るだけ短期に行うための人海戦術です。


リフトを設置して外した瓦をテキパキと降ろして行きます。瓦搬出用のトラックが3台待機。
資材を置く棚を屋根勾配に合わせて作って来ていていたり、落下したものが落ちないように軒先に養生をしたりと、瓦屋さんは事前になかなかしっかりした準備をしていました。



煙突と屋根の間に付けるフラッシングという煙突部材も今回一緒に取り替えるため、専門の業者を呼んで外してもらいました。屋根を貫通している部分なので雨仕舞にはよくよく注意する必要があります。瓦業者と煙突業者を互いに合わせて収まりについてすり合わせをしました。


瓦は2日で撤去が完了し、ルーフィング張りが始まっています。
同時に土曜日の本日は天窓の専門メンテナンスを入れています。パッキン等消耗品の交換、ガラスのコーキング等、経年劣化してくる部分に関し製品をばらして丁寧におこないます。
ここに関しても、天窓の専門業者と瓦屋と互いの意見をすり合わせて、現場での収まりを決めました。
どうしてもマニュアル通りにはいかない部分も現場ではあるので、できるだけ多くの人と意見を交換するのが大切だと思っています。


この2連窓の水切りは元々窓の間が狭く連窓専用の水切りが使えない為、ちょっと苦労しましたが、現場で加工し最適と思える収まりになりました。


一物件で8箇所の天窓をメンテナンスしたのは初めてで、なかなかのボリュームでした。
しかし、晴天に恵まれる今の時期が本当にありがたいです。
何とかこの天気が大きく崩れることなく続いてもらいたいものです(^^)


築25年 北欧輸入住宅のリフォーム始めます

瀬戸市にて新しい現場が始まります。
築25年の、北欧輸入住宅です。


主な内容としては、大きいところで、屋根瓦の吹き替え。
輸入住宅では当時よく採用されていたモニエル(セメント)瓦が葺かれています。色落ちが激しく、数年前からご相談を受けていたのですが、このたび陶器軽量瓦に葺き替えることになりました。


それから外壁の塗り替え。現在は窯業系ラップサイディングです。
このように指に粉がついてくる(チョーキング) 状態は塗り替えのサインです。
今回は、先日終わった長久手のリフォームでも使った最長26年の耐用年数を持つ塗料で塗り替えします。


それから窓の全般的なメンテナンスリフォーム。
窓も北欧製の木製窓で、中も外も木がそのまま使われているタイプ。外側にアルミや樹脂の被覆あるタイプとは違い、窓外部木部にもメンテナンスが必要なものです。
木の部分の補修塗り替えと、併せてガラス部分のコーキングを打ち直す予定です。
窓に関しては、他のリフォームと比べてボリュームの多い工事となります。


現場にシートも掲げて準備完了です。
お客様との打ち合わせで決めましたが、今回は屋根の色、壁の色の組み合わせが現在とガラッと雰囲気が変わります。
瓦は遮熱性を考え、外壁は屋根の色とのバランスも考え・・・・、全体に北欧に建っているような爽やかなイメージになると思います。
工事の終了は12月末ごろを考えています。
最終シートを外したとき、仕上がりがどのようになるかも楽しみです。

「輸入住宅の設計・新築・リフォーム・メンテナンス」なら ノエルハウス/考作
北米系、北欧系、それぞれに使う建材も施工も異なります。どこに頼もう?迷ったらご相談下さい。


岐阜県内廻り

本日は岐阜県DAYでした。午前中は、輸入窓MARVIN社のケースメント(縦すべり出し窓)の取り換え。
年に数回はある定番工事です。最近は輸入に大変時間がかかり、発注してから4ヶ月経ての工事です。
7ヶ所の窓を交換しました。原因はガラスと枠の隙間からの漏水による枠の傷みです。これが一番多いケースになります。
障子ごと取り換えになりますが、窓枠に関しては触らずに出来るので、決して安い工事ではありませんが、現場での作業は通常1日で済みます。但し、事前に窓の塗装を済ませておく必要があります。


内部側、木部がこのように黒ずんでいます。触れば、指でポロポロと崩れるように落ちる状態です。
こうなると、金物を固定しているビスが効かなくなるので、開閉に支障が出る。この時点になって、大抵は初めてご連絡を頂きます。普段開け閉めをしない窓などは特にそのようになっていることに気づきにくいです。


一緒に行った職人が取付をしている最中に私の方は、今回取り換えずに済んだ他の窓に関して、窓ガラスと枠の間にコーキングを打ってまわります。黄色い養生テープがコーキングを行う場所です。ここがつまりウィークポイントという事です。



コーキングをしながら家の外周をぐるっと回っていると気になるところが色々と見つかりました。
外壁サイディングの縦目地が非常に開いていて、建築当初のコーキングの役割(板と板をつないで防水する)が無くなっています。
おそらく最初のコーキングは10ミリ以下の幅だったかと思いますが、両側の板が断層のように開き、今は20ミリ近くになっています。
窓廻りコーキングも同様に可塑剤が抜けて本来の伸縮性を失っており防水機能がありません。


外壁に触ると白い粉で指が真っ白になりチョーキングを起こしており塗り替えのサインです。
これは、あまり長くこのままにしておけないと思いましたので、お客様に外壁、屋根に関しての補修・塗り替えをお勧めさせて頂きました。


午前を少し超えるくらいで終わることが出来ましたので、この後、近くにある別のお客様のところへ。
屋根がモニエルの平板調、外壁が塗り壁で一部にハーフティンバーがあしらわれた、25年前の当時としては、かなりお洒落なデザインのお家だと思います。私が最初に勤めさせて頂いたノースウエストホームズの建てたお家で、ちょうど施工中か終わり掛けだった現場にも、案内されて行った事があるような気がします。


築25年になりますと、ウッドデッキが傷んでかなり危ない状態になっていたり、モルタル外壁にひびが入って漏水のリスクが高くなっています。
本日は外壁屋根以外にもリフォームしたい場所をお聞かせいただきました。
出来るだけ輸入の良い所を残しつつ、家が新しく生まれ変わるように今後ご提案をさせて頂こうと思います。



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