現地調査〜窓をまず1本交換しながら


今年になって3件目の白蟻被害の補修工事になります。
先週お客さんより報告を頂き、調査に入ったのですが、窓が白蟻の被害にあってましたので、今日は窓を1本交換する用意をして現場解体から始めました。



いずれの例もそうですが、雨漏れが原因で躯体や窓廻りが湿った状態になり、そこへ白蟻を呼び込んでしまう。
今回もそのパターンです。
ただ、白蟻の侵入経路が不明なので、窓の上下の外壁を大きく解体して、木部の状態を確かめています。
写真は白蟻ではなく、黒蟻が作ったものです。
黒蟻は白蟻を餌にします。現在は白蟻は黒蟻に食べられたようで、白蟻の姿を確認できませんでした。



これは、窓のたて枠の内部の木ですが、白蟻の被害にあって、強度を全く失っています。
またかなりの水を含んでおり、窓が雨水で常に湿潤状態だったようです。ただここにも白蟻は居ませんでした。
黒蟻に食べられたか、あまりの湿潤状態に生きていられなかった可能性もあります。


完全に空洞になった樹脂の枠



新設窓取り付け。
構造合板には損傷がほとんどありませんでしたので、部分的な交換に抑えました。
防水紙を新設し、外壁工事まで養生します。



元々窓に問題があるとすれば、上部枠の雨水が入りやすい構造と下部水切り端部の木部露出でしょう。
これは工事前の旧窓。


これは新設窓。
木口まで樹脂でラミネートされています。


これは新設窓の上部のたて枠とよこ枠の接合部。
旧型と比べ、改善されています。


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