被害発覚

今日、外部階段、室内壁等を一部解体して白蟻被害状況を確認しました。お施主さんもショックを受けてみえましたが、やはり構造体が被害に遭っていました。
外装材を剥がすと、外壁合板が腐り、植物(蔦類)の根っこが絡まっていました。階段の外壁との付け根は湿気がこもり易い→建物近くの蔦類の根が隙間から潜り込む→白蟻等虫を呼び込み易い環境になったと思います。


掃き出し窓のサイドから白蟻は上り、開口の上部を支える「マグサ」を全て食い尽くしていました。ドライバーが軽い力で10cm刺さってしまいます。
この状況を見て、急遽私は白蟻駆除業者を現場に呼びました。
「ヤマトシロアリは1m以上は上らないのに、ここまで上って来たのは、湿気が多かったからでは無いか?」
梁(マグサ)の含水率が気になりますが、既に食べ尽くされ、今はカラカラの状態です。


ここまで来ると2Fの被害まで気になります。
真上にある子供室の窓をチェックしました。
異変に気づきました。
窓の下部の木部が白蟻に食われています。
普段、樹脂のカバーで覆われている為、分りずらいのですが、アンダーセンの窓の場合、窓下部の小口の状態で知る事が出来ます。


これは1F掃き出し窓下部から浸入した白蟻がフローリングを食った跡です。
あの硬いオークの無垢材19?を・・・です。
これは初めて見ました。ただ、大変硬かったらしく、この1本のみ食われており、隣の材には全く被害の痕跡はありません。


2:00に到着した白蟻業者と共に私も床下へ潜りました。
被害の起きている掃き出し附近の写真ですが、床に一部穴があるものの、ほとんど被害は無い様に見えます。
ところが、外部は1番目の写真のようになっているのです。
つまり、床下の確認だけで、白蟻被害を発見するのは難しいということになると思います。


本日、解体の中で白蟻を発見出来なかったので、この時期(年間でも一番寒いので・・)は活動はしていないのか?それともどこかへ逃げ込んだのかと思っていましたら、最後、外壁合板を捲り、床根太の外側1枚目を割りましたら、中から活動する白蟻を発見しました。
次は、現状を踏まえ、想定される補修工事について見積を出させて頂く予定です。


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