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注文住宅のご契約を頂きました

本日、注文住宅の新築工事請負契約をさせて頂きました。
最初にお問い合わせをいただいたのが今年の6月でした。
それからプラン提出、見積もり、打ち合わせを重ね約4ヶ月。
他社様とも比較して頂き、最終的に弊社で設計及び工事をさせて頂くことになりました。


お問い合わせをいただいたきっかけをお聞きすると、ウェブで「ジョージアンの家」で探していたら画像で弊社ノエルハウスの施工例に行き当たったとのこと。ご覧になった写真は昨年お作りしたばかりの家で、私自身もとても思い入れのあるお家でしたので、それを聞いてとてもうれしかったです。
必ずどこかで同じように共感して下さる方がいらっしゃると。
同じジョージアン様式の家でも勿論お客様により、インテリアなど少しづつお好みのテイストは変わりますが、でもお話を重ねていると共通のお考えや趣向が見えてきて興味深いです。


基本設計時に地盤調査や敷地調査は済ませてあります。敷地の高低や隣地との関係など、情報を詳細まで図化することは最も大事なスタートのひとつなので専門の会社を入れ書き起こします。
今までは縮尺1/100のプランでしたが、これから、実施図面に入ると1/50の図面に置き換えて、より詳細に設計を進めていきます。
地盤を全体に少し高くしたいので、境界にブロックを積む造成工事を基礎に先駆けて行うことにします。
また、電柱がまだ近くになく、引き込みができないため、電柱を新たにこのたびの敷地内に設置するお話を中部電力と来週することになっています。


「注文住宅、輸入住宅の設計・新築・リフォーム・メンテナンス」なら ノエルハウス/考作


外壁塗装リフォーム工事途中

カチオンシーラーで既設の壁の表面のざらつきや隔離を固め工事を進めました。
白いのがカチオンになります。


カチオンが固まった後、シーラーをかけ、下塗り、仕上げと塗り重ねています。
下の壁のざらつきを抑えてこそ仕上げ材の意味が出てきます。
足場を組むまで状況がわからなかったのですが、この方法をとって正解でした。


またサイディング同士の縦のジョイント部分も結局コーキングは全て打ち変えました。
足場を組むまでは塗料の皮膜があることで、可塑性が保たれてると思ったのですが、やはり間近で触れてみると弾力がなくコーキングの機能が半減しているようでした。少し費用が増してしまいましたがこれもコーキング屋さんに急遽お願いをしました。


それから今色を塗っている幕板の上の部分も大事なところです。ここが開いていると水が入ってしまうので、少し太めですがコーキングを打ちました。本当はコーキングは細い方が綺麗ですが、機能的に重要なところは私はどちらかと言うと機能を重視して判断をします。
ただ、あまりにデザインを変えてしまうような内容で、これは聞いた方が良いだろうと言うことに関してはお客様にお尋ねします。


それから、この部分も大事なところです。バルコニーの腰壁と壁がぶつかる所です。
ここも隙間が空いていることが多く、雨を受けてしまうので壁に水が入る原因となります。ここも太いですがもっちりとコーキングをかぶせます。
現在、他のお家で雨漏れの検証と修理を依頼されていますが、原因がこれとつかめないことも多いので、その場合は外から出来る限り穴を埋めてリスクを減らすことになります。この家の場合は雨漏りはしていませんが、雨漏りを起こしている場合はやってみてから、実験や実際の雨を待ち、順にリスクを潰していくしかありません。
そうなってしまう前に足場を組んだ時は、気づいたところは全て行うようにしています。
一つ一つ見積もりには書いていない部分ですが、このようなところをやるかやらないかで実際にかけたお金の価値が上下してくると思います。
なかなか当初の見積もりでは伝えられない部分なので、このようなブログでご紹介していきたいと思います。


雨どいや、ルーバーなどの飾り、破風や軒裏など青い外壁色を引き締める白色を塗っています。
色番は輸入住宅で定番の19-90A。真っ白では下地が透けてうまく仕上がりません。
コーディネーターさんもオススメなのは少しだけ色の入ったホワイトです。
適度に温かみがあって、かつ爽やかな印象にもなるこれなら新築リフォーム、どこで使ってもまず間違いなしです。


壁の仕上がったところ。
モチっとした質感でしっかりと塗膜も付き、美しく仕上がりました!
今回使った塗料はアステックペイントの中でも防汚性、耐候性が非常に高く、耐用年数21〜26年相当の耐久性を持つ材料。
この塗料は塗料メーカーの規定に則った施工ができる、ライセンスを持った業者しか扱うことができません。
ここまで、施工まで一貫して責任を持って管理できている塗料メーカーを私は知りません。
これからは、外壁塗装メンテナンスは10年に1回と言う常識が変わってくるでしょうね。


築21年 外壁、外構リフォーム開始 長久手市K邸

先週末から長久手市にて新しいリフォーム工事が始まりました。
築21年のツーバイフォー住宅。窓やドアには輸入建材が使われています。
5年ほど前にお問い合わせがあったお客様で、その時には寝室の掃き出し窓とトイレの窓を取り替えさせていただきました。
覚えていていただいて再びご連絡をいただき、外部全般の工事をさせていただくことになりました。
お客様がこの住宅を買われるよりも前、今から12年ほど前に1回目の外壁塗装を他社で吹き付けで行っているようです。


外壁塗装に合わせて、コーキング、玄関ドアの金物取り替えや建付調整、バルコニーの防水、お客様が気にされていた枕木の撤去、屋根の増設等外構改修工事も含めて行います。


足場を組んで建物全体を調査してみると、想像していたよりもサイディングの継手コーキングが劣化していました。
下の方はそうでもないのですが、上の方の日当たりが強い所ほど劣化が顕著でした。
また外壁の吹き付けに関しても同様で、特に西日の当たるところは表面の砂が落ち易くなっていて、この状態だと下から剥がれてくる可能性があるので、全体をカチオンで固めてからシーラーを入れる方法にしました。


窓の両サイドについている飾りのルーバーは最初に取り外し、外壁を仕上げている間に別のところで塗装して、足場を撤去する前、最終的に取り付けます。


掃き出し窓(スライディングパティオドア) の網戸のロック

建付けが悪くなった、鍵がかかりにくい、重いなどは長く住んだ後に「掃き出し窓」で時折聞かれる症状です。
その中で、結構地味な存在ですが、網戸の鍵があります。
輸入の掃き出し(スライディングパティオドア) では本体に鍵がかかるのはもちろん、網戸にも鍵がかかります。
鍵と言っても中からレバーを動かして戸先へ引っ掛けることで外から開かないようにする単純な構造ですが、
これにはそれなりのメリットもあり、それは後程話すとして・・・。


今年春にさせていただいた工事で、この鍵が壊れているので取り替えて欲しいと言う話がありました。
ただ困ったのはメーカーが今は既になく、問い合わせをする代理店も日本にない事でした。
実はこういう時に頼りになる会社が 1つありまして、私がわからない場合でも現場の情報をできるだけ伝えることで、近い建材をアメリカから直で取り寄せられる可能性が残っています。
前は知らないメーカー、廃盤品があるとギブアップしていましたが、今はとりあえずそこへ情報を送って可能性を探ります。


部品のサイズはもちろん写真、スケッチなどできるだけ多くの情報取り揃えてリサーチして貰います。
今回もそうすることで近いサイズのものを見つけてきてもらいました。
輸入手続きをして 1ヵ月位で入ってくるのですが、実は入ってくるまで100%うまくいくと言う自信はありません。
今でも代理店などを通じたサポートや情報共有がある場合は別ですが、既にメーカーがなくてパーツだけを取り寄せる場合は、お客様にもそのリスクは説明させていただいております。


私が情報送った後に資料が送られてきて、「このようなイラストのものに近いでしょうか?」と言うような確認が先方から来ます。
さすがに20年以上も経っていれば、少し角が丸くなるなどデザインの変更はあるのですが、大事な部分の寸法や作りは変わっていないように思いました。後は「よし!エイヤっ!」とこの商品にかけて思い切って手配をします。

あと、余談ですが、海外のこういう時の部品イラストがとても分かり易かったりします。
IKEAの家具を組み立てた時も思いましたが、言語が分からなくても絵でマニュアルを伝える、これが非常に長けていると感じます。

今まで時間をかけて取り寄せた部品が使えなかったこともないわけではありませんが、経験上大抵(90%以上は) 何とかなることが多く、困っているお客様にとっては他では絶対できないことで、喜んでいただけます。
世の中には少しリスクがあると、その時点で扱わない、手を出さないところも多いと思いますが、そのリスクを知ってもらった上でベストを尽くすならば、トライする価値があると思ってます。
今までも窓を取り替えなければいけないような状況と思われて諦めていたのを、部品の交換で使い続けることができたケースがあり、諦めなくて相談して良かったと言ってもらいました。


これがもともと付いていた網戸のロック。

現在付いている物を取り外します。


バラバラにするとこんな感じ。まぁなんてことない構造です。
右側の金属のバーが上下して、戸先のU字型フックにかかりますよ~、と言ったシンプルな作り。


パッケージの裏にはこんなイラストが書いてあります。網戸にまつわるいろいろな消耗品や部品が書いてあります。
多分このパーツシリーズで網戸のことが色々と解消するのではないかと思います。

メーカーと言っても、いろいろなパーツの集合体。金物は金物メーカーから、ガラスはガラスメーカーから入手してそれらをまとめて商品として最終的にビルドアップし、商品名を付けて販売するのが窓メーカーと言うことになる。

また少し話が飛びますが(笑)、キッチンを構成する輸入キャビネットもキッチンメーカーが変わっても丁番や引き出しレールなど金物は同じものを使っていたりします。
なのでメーカーがなくなっても、金物は意外と共通で、 今でも使えたりする。
アメリカって結構そういうところがあるんです。さすが、DIY大国!!


こちらは、戸先側につけるフックが入ったパッケージ。ホームセンターで売っている感じ。
ただこれを見たとき、一瞬ちょっとまずいかなと思いました。思ったよりサイズが大きかったからです。


古いものと新しいものを並べてみるとこんな感じ。
幅も少し大きいですが幅はあまり問題ではありません。出っ張りが大きいことが問題でした。
これだと、網戸の小口に当たってしまい、戸が当たって最後まで閉まらなくなる。


なので、ここは、現場で折り曲げて出っ張りを揃えることにしました。少し違うからあきらめるのではなくて、加工で何とかなるならそのほうがいいです。おそらくいろいろ調べてこれを送ってもらったので、昔のように小さいものがないのかもしれません。
実際今のフックの方が太くて大きめでしっかりしていそうです。


レバーがちゃんとかかり、且つスムーズの上下するようにフックの出や高さを調整するのが苦労しましたがうまくいきました!
以前の角張ったデザインに比べ今回のは角が取れたコロンとした形をしています。

実は地味な存在ですがこの網戸の鍵が結構好評で、何故かと言うと、理由は2つあって、
①1つは外から網戸が開けられないので、防犯対策になる。(網なのでその気になれば簡単に破れますが、それなりに破壊行為が伴うので、少しは犯罪の抑止となる)

②もう一つは風などで勝手に動いたりしないので、気が付いたら蚊やハエが入って来たということが無い。

で、③もう一つ言うと、取手状になっているので、網戸の開け閉めがしやすい、と言うのも聞きます。

昨年輸入の掃き出し窓を日本製に変えたとき、軽くなったと気にいって頂きましたが、今までの習慣から、「網戸の部分だけ何か取っ手がつけられないかな?少し動かしにくくて」とお客様がおっしゃってたのを思い出します。


この掃き出しのメーカーですがMilgardといいます。赤字で書いたのが、もともと付いていた方のサイズ。
このぐらい違っていても取り付けができたと言う記録として残しておく。


この工事の後に、本体のハンドルとロックのほうも調子があまり良くないので交換できないかと言う話を承りました。
これもサイズを細かく調べ、これからリサーチをかけていくことにします。
こういう場合とにかく現場の写真が多ければ多いほど良い。
どれだけ細かく調べたかがキーになるので、じっくり記録します。

毎日使う窓、ドア、小さなことから大きなことまで気になったらご相談下さい。
あらゆる手だてを講じて、あなたの「お助けマン」となります。

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お気軽にご相談下さい!


木製外部ドアの再塗装

外部に木製ドアを使った家。先日行った塗装を今日はご紹介します。
まず、現状を把握します。
判断としては大きくふたつ「取り替える」か、または「手入れをして使い続ける」か?

ドア自体が歪んで、建て付けをし直しても調整が不可能なほど悪い場合は、ドアの交換をお勧めします。框組が緩んだものを修正するのはなかなか難しいです。それは簡単に言うとドア自体が平行四辺形になっていること。
長年のドア自体の重みで緩んできているものなので、癖がついていて、容易には戻りません。
一方そうでもなくてまだ使えそうならば、木が劣化進行しにくいように表面に保護塗料を塗ります。

今回は後者。


まず最初に、表面の悪くなった塗膜をサンドペーパーで削り落とします。
(木片にペーパーを巻きつけて平らな面を作りながら削ります。)
作業自体は難しいものでは無いですが一番必要なものは根気です。
時間さえあればできるので、今回は私が塗装屋さんに先行してこの作業を行いました。
ただここで注意しないといけないのが、塗膜がドア全てにおいて弱くなっているかどうか?
よくあるのはドアの下半分は弱くなっていても、ドアの上部のほうは雨に濡れないため、結構しっかりとした塗膜が付いている場合があります。この場合は逆に表面を削り取ることがかなり大変です。
ある意味全体的に劣化していた方が作業自体は楽です。
それを最初に把握してお客様には説明させていただいています。
またある程度色むらが生じることも了解いただきます。


これが塗装できる段階まで削り落としたところ。完全に白木が露出するほど削る事は不可能ですが、このぐらい削ってあれば、着色したときには問題がないです。
写真では手でペーパーを使っていますが、細かいところは手で行い、大きな面は電動サンダーで削っています。
どこまで削れば良いか基準は経験による判断になります。
ここまでするのに、そうですね…大体1時間位かかったでしょうか。


ポイントとして、少し面倒でも、作業がしやすいようにとって金物類は外しておきます。
これも金物の取り外し手順を把握してないとできませんので、もしご自分でやられる場合は説明書などを見てちゃんと元に戻せるように勉強しておいてくださいね。
(戻せなくなって施錠ができなくなったりすると大変です)


ここで、明日塗装屋さんが来て思ったように仕上がるかどうか、確認のため一部を試し塗りしてみました。
テープでエリアを限定してこの框で囲われた三角形の中だけに塗ってみます。


今回使う塗料は「サドリン クラシック」と言うオランダ製の塗料。オランダには他にもシッケンズなどがあります。
木部保護塗料に関しては、海外の方が機能性や歴史が先行しているように思います。他にドイツのオスモカラーもよく使います。塗ったところはかなり濃い色に見えますが、大抵外部にさらされてきた木はこのぐらい塗料を吸い込みますので、このような色になります。色ムラになりにくいようにするためには、やや濃いめの色を選んだ方が失敗が少ないでしょう。


ドアの小口も忘れずにペーパーをかけておきます。
そのためお留守中にはすることができずドアを開けての作業となります。

最後にこの日は鍵を取り付けて施錠がしっかりできるように確認の上、現場を引き上げ、明日の塗装屋さんに引き継ぎます。
この日のうちに撮った写真をスマホで職人さんに送って状況を伝えておきます。
写真を見て「なかなかいい色になってるじゃないですか」と職人さんに言われ少し嬉しかったです。(笑)
しかも一流の職人さんに言われたので。。。。そんなことないです、しっかりペーパーを当てていればこんな感じに誰でもなりますよ!
ほんと塗装は根気よくやるしかないです。それと出来上がりを少しでも楽しむのも飽きないコツですね!
そういう意味で言うと時間に追われギリギリでは良い仕事はできないと感じます。


次の日職人さんが来て、ドア全体を仕上げて、夕方「できましたよ」と写真を送ってくれました。
はい、なかなかシックに仕上がりました。
この風合いは、使い続けた木にしか出せない味。
木が塗料のオイルを吸って生き生きと生き返った感じ。
これこそが、使い続ける本当のアンティーク!

築20年以上経ったおうちですが、このドアもこうやって直せばまだまだ現役です。

輸入玄関ドア、勝手口で困ったら何でもご相談ください!

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