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新築オーナー様へのインタビュー第3弾


本日はもうすぐ築7年になる豊田市のオーナー様への「住み心地インタビュー」に行って来ました。昨年12月から始まり、今日が3件目になります。併せて、玄関ドアのシリンダーの交換も。

インタビューの前にシリンダーの交換を行いました。現在付いているダブルロックの鍵。これをKwiksetからスイスKABA社のディンプルキーに変える工事。最近私がお薦めしている輸入ドアのリファイン工事です。
セキュリティーが格段に高くなり、さらに抜き差しもし易くなります。また、替えるのと一緒に鍵の掛かり具合や緩みも改善しますので、少しの事ですが毎日、感じていて慣れてしまったストレスが解消され気持ちいい玄関になります。


何と言っても毎日の始まりと終わりに必ず通る、場合によっては一日に何度も通過する場所ですから、大切なところです。交換するKABAのシリンダーはKwiksetに色や形など外見的なことはばっちり合わせてあります。機能はぐーんと変わり、外見上はほとんど変わった事が分かりません。
「輸入ドアはいまいちセキュリティーがね・・・」と思ってる方にはこんな物が今はありますから、是非、考えてみてはいかがでしょうか?

お客様が「一緒に作業を見てもいいですか?」とおっしゃったので、
「勿論、どうぞ。もし分かったら、次はMさん、やってみて下さい」


私もそう頻繁にこれを扱うわけではないので、途中、付け方を間違えたりしましたが、そのプロセスも見られながらの作業。
「こういう風に付けるとうまく行かないから、こうやって、溝がある方を横にして・・・、それがポイントです」などと話を切り替えながら。
逆によく分かって頂けてよかったと思います(笑)
築7年の間に外構もさせて頂いたり、お付き合いの続く中、そのようなところも包み隠さず見せてしまってます。
私的には建築当初より、ある意味気持ちが楽で、リラックスして何でもお話出来る関係だと思っています。


そんなわけで、7年経って今こそお互い当時を振り返って、今だから言える話や今の率直な住み心地などを本音で聞けると思い、お訪ねした次第です。鍵の交換以外に、グリースを差したり、受けの金具の位置を変えたり、諸々しているうちに時間が少し押し迫って来ましたが、この後、十分色々なお話を聞かせて頂く事が出来ました。


当時知らなかった契約までの経緯とか、ご夫婦の間でそれぞれ重視していたことの違い、ノエルハウスを選んでいただいた理由や、打ち合わせで感じたこととか、今聞くととても勉強になるお話が多く、良い時間でした。
特に''これから家を建てる方へのアドバイス''、''弊社に期待することが何か''を聞いて、「これから自分たちが磨く事は何か」「どうなることが、お客様にとってメリットになることか」が見えた気がします。


お客様によって価値観も求める事も様々です。これからもお客様のところへ訪ね、その声に出来るだけ素の心で耳を傾けて行きたいと思います。たくさんの人とお会いすればそれだけ色々な価値観を知り、これから家を作る方へ提供できる自分の懐を深くできると思う。
「共感して作る」為には、共感できる感受性を持っていなければ出来ない。
そのセンサーはただ黙々と仕事をこなすだけでは錆びると思う。
こうやって人と話すことも、感性を瑞々しく保つ為の一つであることに間違いない。

これで3件目ですが、共通することもあれば違うこともあり、とても面白い。
小説のように家族それぞれのストーリーがあり、でもそこに何か同じものが流れている。
何とはハッキリと言えないが、敢えてまだ当てはまる言葉を探さないでおきます。

建築を知ることも大事ですが、心の中を知ることがもっと大事。
今回も若干、自分の話す時間が多かったかな(苦)
私はまだまだ知らない事ばかり・・・今後もインタビューを続けます。


21年お疲れ様、ウッドデッキ


今年に入ってからは、輸入住宅のリフォーム、メンテナンスの大がかりな物から、ドアひとつ金物の交換などまで、幅広く対応させて頂いております。
最近は築20年~25年くらいの方からのお話を多くいただきます。
今、名古屋の瑞穂区で行っているのは、築21年になる輸入住宅の外構リフォームです。
きっかけは、昨年夏の台風21号。
この台風で、ラティスフェンスが倒れてしまいました。今回はウッドでは無く、全般にアルミやアイアン等にてご提案をさせて頂いております。
同時に既設樹木の一部(というか、結構多くの)の伐採をし、庭全般を今後お手入れがしやすく、すっきりした感じにします。
伐採の後にウッドデッキの解体を行っています。


地面に造るウッドデッキと違って、2階のベランダとして使うデッキですので、強度等安全性が要求されます。
当時、良く作ったものだと思います。
所々お客様自身で木材を新しくしたり、色を塗ってメンテしていらっしゃったので、まだ21年耐えたのだろうと思います。腐りに強いハードウッドを使っているわけでもなし、木のデッキとしては良くがんばった方だと思います。この年月を支えてきたデッキに感謝したいと思います。


この2週間くらいでの工事を駆け足でご紹介しています。
デッキ撤去の後は、コンクリート製のテラスをはつり、撤去をしています。
ブロックと思っていたのは一部で、後はコンクリートの打ち込みでしたので、思いの他解体に手間がかかりました(#^^#)
お施主様がこのコンクリートが割れて下がってきているのを長年気にしていました。
コンクリート自体は薄っぺらなものでは無かったですが、メッシュが入ってないのと、やはり土部分の転圧がまだしっかりと出来てない状態での打ち込みだったと思います。
コンクリートの自重がかえって重すぎるのも影響したかも。


この形状(テラス、勝手口などコンクリートが木部にかかる)には以前の建物で良く出くわしますが、木部の防水を完璧にして、地面の湿気が上がらないよう工夫しないと、腐ったり白蟻を呼ぶ原因になります。
以前はどうしても床の高さが地面からかなり高い所にありました。1階床の根太に212などせいの高い物を使うのがツーバイフォーの元々の原則です。そうなると、1階床から外部へ出くときに造るデッキやテラス床面高さがどうしても(段差を減らそうと思えばおもうほど)建物本体木部に干渉することになります。
ここがリスクになります。今回も勝手口開口そばで以前に白蟻の入った跡があり、木材が損傷していました。
厚い防水シートでコンクリや土に接しないようシールドをされてはいましたが、やはり長年の間に隙間は出来てしまうんです。
最近では構造的に最初から1Fの床と地面の高さの差を出来るだけ少なくして、基礎の高さより高くテラスは原則打たないようにしています。やはり出来るだけ湿気リスクは避けたいです。
木造住宅の永遠のテーマですね。


築10年リフォームの後の10年に思う・・

長久手市にて輸入住宅のリフォームが始まりました。
ちょうど10年前に外装塗り替えやテラス屋根の施工をさせて頂きました。
早いもので、あれから10年が経ちました。うちも10年やって来たんだ、という実感が沸きます。
また、10年経て、2回目のリフォーム工事の声をかけて頂くのを大変うれしく思います。


当時の工事の事をこうやって見ると思い出します。
バルコニーのアイアン→オリジナルで作成し、既設躯体に対する固定に苦心しました。
木製テラス&ポリカーボネート屋根→完全な特注で、建物の形状に合わせ木で骨組みを作り、ポリカーボネートを骨組みに合わせてカットして、押さえ金物には既成のカーポート部材を転用したんだったな。
しかも、樋を外に見せたくなくて、内樋にしました。そのために鈑金屋を呼び、箱樋を作ってもらいました。


色々と試行錯誤して考えて当時作ってたなぁ、と当時の自分を思い返します。当時の図面を見返したりすると、実はひょっとして当時の方が良く考えていたかも?と思ったりもします。
デザインと機能の両立! 自分でこの仕事をやろう!と独立した時の気持ち。
考作→「考えて作る」に恥じない気持ち。色々と自分にしか出来ないことを探して、チャレンジする気持ちが表れている。パースとか手書きプランとか、書いてたな~!
今思うと、何よりこのことを作業ではなく、仕事として楽しんでいた自分をこのイラストが思い出させてくれて、自分のやったことなのに、ハッとしています。


今年の台風の後、「あれからどうですか?テラスは」と施主さんに聞くと「うん、大丈夫だよ。問題ない」と答えが帰って来て、安心しました。
既製品の変形ではなく、完全に特注なので、どこかで実験したわけでなく、確かに心配はいつもします。
でもこうやって、施主さんに作った物の10年20年後の経過・感想を聞けるのは本当に大事だし、自分の一番の勉強や励みになりますね。


当時、木に塗装で、10年経過したら大丈夫かな?と思っていましたが、触ってみて、大きな問題はありませんでした。(また、詳しく調べてら出てくるかも知れませんが)
おそらく、このテラスの骨組みは屋根があって雨に直接触れることが少ないので、これだけ劣化してないのだと思います。皆さん、一様に木を外部で使って耐久性はどう?心配されますが、環境次第で全く変わります。10年経て本当に如実に結果が出ました。

長いお付き合いの中でこそ気づくことがたくさんあります。
家のこと、人の気持ちの移り変わり、、、「今大事なことは何?」「今、好きなことは何?」

あるお客様に10年前に会ったときは、ガーデニングが大好きで、行き届いていたけど、最近行くと少し手付かずのご様子。なかなか時間が取れず、今は家よりも外へ出てジムに行ったり、という時間の使い方になったとのこと。
人も家も、変わっていくもの。それを新品のまま維持するのは難しいし、そもそもそこに住む人が一番変わっていくもの。好きな事が変われば、今まで必要だったものがそう感じなくなり、「こうしたい」という別の必要が生じるのは当然。
家のハードとしての役割は基本的に大事ですが、住む人の生活に寄り添った、やり過ぎない、「ちょうどいい住宅」を作りたいものです。


ところで、今回の発端は浴槽の出窓部分の下部が、湿って傷んでいたことで、浴室や外装のリフォームの話になりました。
本日は、浴室の廻りに足場を組み、来週からの解体に備えます。


システムバスは事前にショールームで決めてあります。


浴室の出窓下部の軒天が剥がれている。(浴室内からの湿気によるもの)

今後の生活の事を考え、今回の浴室は手摺や温かさ、段差解消に考慮したバリアフリー浴室にリフォームします。


駐車場の枕木がだいぶ傷んでいます。
来週からこの枕木も全て撤去し、土間コンクリートを打設への準備をします。


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