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エクステリアリフォーム最終ラウンド

施工前


施工前

昨年の台風21号で倒れてしまった木製フェンス。これがきっかけで外構リフォームを行うことになったK邸も最終のアイアン工事です。
樹木も整理され、すっきりと。


今までのラティスフェンスから雰囲気を変え、飾り過ぎないタイプのアイアンを使いオトナなイメージに仕上げています。


ポストは大人気のBOBI。
白い外壁に赤が映えてます!


基礎高さの違う場所でもアイアンの高さをさを揃えて。
特注の成せる技です。


施工前


施工後

モッコウバラとアーチがとてもお似合いのお家でした。
今はさっぱりして少しさみしいくらいですが、これから芽吹いてくるとまたきっと、素敵になると思います。


自然界からのいたずら

ちょっとアップ画像で、何を撮ってるのか分からないかも知れません。
昨年末、お引渡しから1年になるお客様のお家に点検にお伺いしました。その際に、玄関の軒下に点々と見慣れない汚れ(跡?)が付いていることに気が付きました。
写真は軒下に飾りで付けるウレタン製モールディングです。その中でもここで使っているのはDentil(デンティル)と言うデザイン。
因みにデンティルとは

「《建築》歯飾り◆コーニス(cornice)の下の、小さな直方体が歯のように横に連なった飾り。」

歯医者さんをデンタルクリニックなどと言いますが、歯のような、正にその通りの形状です。

デンティルの特徴である立方体のちょうど角の所に規則正しく点々と・・・跡が付いていました。
(ちなみに写真はすでにそれを除去し始めた写真なので、薄いですが、もっとくっきりと跡がありました。)

お引き渡し1年くらいで、このように汚れることは考えにくいし、この部分だけ一部に集中していたので、これは何かの虫の仕業だろうと見た時に察しがつきました。白いモールに対し目立つのでこれは何とかして取れないか、と行くまで考えていました。

ただ、問題は何を使ってこれを除去するかです。

高圧洗浄機やシール剥がし、他除去剤を数種類用意して現場で向かいました。

高圧の前に、除去剤を使ってみたのですが、多少は落ちるのですが、黄色くなった染みがなかなか取れません。
ン~、これは結構しつこいと思いました。
ただ、難しいのは、下地の塗装を傷めずに除去すること。


そこで、お客様が試しにどう?と言って持って来られたのが、あるキッチンで使う洗浄液。
これを試しに吹き付けてみたら、なんと付着していたものが溶け始めたのです。
黄色い液状になって、雫を作り始めました。
それを拭き取ると・・・・
ここまで綺麗に!!
下地も傷んでいません。これはすごい!

おそらく、付着していたのは「蜂」が巣を作ろうとチャレンジた痕跡なのでは?
という事で話は落ち着きました。(実際に目撃していないので定かではないですが)
デンティルの角の所がよほど気に入ったのか、何度もチャレンジしたのでしょう。


しかし、考えてみたら彼らの出す分泌液。
あの結構な大きさになる家(巣)をたったの1点で天井に留めるいわゆる接着剤な訳だから、私には詳しく成分などは分かりませんが、相当しっかりしたものを出しているのでしょう。
地面の上にドカンと座っている人間の家に比べ、ぶら下がって家を作る為には、家の軽量化と天井に留める部分の強度たるや相当なものが要求されるでしょう。
(蜂はそんなこと、考えてないでしょうが・・・)

今回は、この魔法の液で取れましたが、彼らもなかなか。
ひょっとして我々建築屋の使う接着剤とは全く異なる、なかなかすごい天然の接着剤を使っているかも知れませんね~(*^^*)


岐阜県内廻り

本日は岐阜県DAYでした。午前中は、輸入窓MARVIN社のケースメント(縦すべり出し窓)の取り換え。
年に数回はある定番工事です。最近は輸入に大変時間がかかり、発注してから4ヶ月経ての工事です。
7ヶ所の窓を交換しました。原因はガラスと枠の隙間からの漏水による枠の傷みです。これが一番多いケースになります。
障子ごと取り換えになりますが、窓枠に関しては触らずに出来るので、決して安い工事ではありませんが、現場での作業は通常1日で済みます。但し、事前に窓の塗装を済ませておく必要があります。


内部側、木部がこのように黒ずんでいます。触れば、指でポロポロと崩れるように落ちる状態です。
こうなると、金物を固定しているビスが効かなくなるので、開閉に支障が出る。この時点になって、大抵は初めてご連絡を頂きます。普段開け閉めをしない窓などは特にそのようになっていることに気づきにくいです。


一緒に行った職人が取付をしている最中に私の方は、今回取り換えずに済んだ他の窓に関して、窓ガラスと枠の間にコーキングを打ってまわります。黄色い養生テープがコーキングを行う場所です。ここがつまりウィークポイントという事です。



コーキングをしながら家の外周をぐるっと回っていると気になるところが色々と見つかりました。
外壁サイディングの縦目地が非常に開いていて、建築当初のコーキングの役割(板と板をつないで防水する)が無くなっています。
おそらく最初のコーキングは10ミリ以下の幅だったかと思いますが、両側の板が断層のように開き、今は20ミリ近くになっています。
窓廻りコーキングも同様に可塑剤が抜けて本来の伸縮性を失っており防水機能がありません。


外壁に触ると白い粉で指が真っ白になりチョーキングを起こしており塗り替えのサインです。
これは、あまり長くこのままにしておけないと思いましたので、お客様に外壁、屋根に関しての補修・塗り替えをお勧めさせて頂きました。


午前を少し超えるくらいで終わることが出来ましたので、この後、近くにある別のお客様のところへ。
屋根がモニエルの平板調、外壁が塗り壁で一部にハーフティンバーがあしらわれた、25年前の当時としては、かなりお洒落なデザインのお家だと思います。私が最初に勤めさせて頂いたノースウエストホームズの建てたお家で、ちょうど施工中か終わり掛けだった現場にも、案内されて行った事があるような気がします。


築25年になりますと、ウッドデッキが傷んでかなり危ない状態になっていたり、モルタル外壁にひびが入って漏水のリスクが高くなっています。
本日は外壁屋根以外にもリフォームしたい場所をお聞かせいただきました。
出来るだけ輸入の良い所を残しつつ、家が新しく生まれ変わるように今後ご提案をさせて頂こうと思います。



ドキドキ!ラジオ初出演‼

2/13(水)ゲストとして生出演したラジオ番組がYouTubeにアップされました。

名古屋のコミュニティーFM、MID-FMの「ママ目線で建てる自由設計の家@ラジオ」という番組です。今月末に発売される同名の住宅情報誌への掲載に連動してお呼びがかかり、この度、公共の電波に思いのたけ(笑)をぶつけて参りました。
新しく始動した建築ユニット「ARCH&CRAFT」の事や、住宅づくりへの思い、それから、私がやってるバンド「バンブーストーン」の曲を2曲も使って頂きました。ライブは年1くらいで続けてますが、ラジオに歌が乗るのは初めて‼
ラジオ局という場所に行くのも初めて・・・待合室で本番を待つまでの間、まるでお登りさんのようにキョロキョロと廻りを見まわしては、「へぇ~こんな風なんだ」っとカシャカシャと写真撮ったり、何か落ち着かないのでした。


エレベーターを降りると、いきなり正面にミュージシャンの直筆の入ったポスターがベタベタっと。Suchmosやクリープハイプなど聞きなれたバンドもあり、テンションが上がってきました。


壁一面埋め尽くされたCD、ポスター。僕たちの前の番組のスタッフ出演者さん達の慌ただしい打ち合わせ。
ガラス越しに見える格好いいスタジオ。ヘッドホンやマイク。それを照らすスポットライト。
ワクワク、ドキドキってこういう瞬間を言うんでしょうね!
久しぶりに細胞が湧きたつような高揚感でした。


それから担当さんとの番組進行の打ち合わせが始まったんですが、結構直前なんですよね(*^^*)
初顔合わせのDJの方とさっと打ち合わせして。流して頂く曲の確認や、最後に質問される内容を予め教えてもらったくらいで、あとはフリー(';')
でも、このライブ感が何とも言えません。
この瞬発的に何かをするって時、やるまでは怖いけど、かえってあれこれ考えずに、潔く自分が出せる気もします!後から振り返って、あれは失言だったかなということもありますが。(笑)


終わってみれば、あっと言う間の楽しい時間でした!

やはり、一緒に小池さんがいる安心感と、DJの方の運び方が上手いので、あれよあれよという間にエンディングでした。
お聞き逃した方、お時間のある時に宜しかったら見て(聞いて)下さいね。


アートギャラリーのある家~撮影の日


本日は、昨年お引渡ししたリノベーションのお家での撮影会でした。
お引越しが終わり、家具も入り2ヶ月ほど経ち落ち着いた今、あらためてお家に入らせて頂きました。
カメラマンのHさんが玄関で「うぉっ!、すげ」・・・
器材を運ぶ私の横で、押し殺したような声でひと言発しました。
私も何度も彼の撮影に助手代わりのように立ち会っている中、分かりますが、これは本音の声です。

玄関に飾ってある絵やクロスに特にぐっと来たものがあったようです。

''これ、2時間で終わりますか?''みたいな顔で私を見返して来ました(笑)


確かにこのお宅、ちょっと2時間で撮ると言うのは読みが甘かったかも知れません。
と言うのもこの家は竣工後と比べカーテン、家具、絵画などでの変化が大きく、見どころがぐっと増えているから。。。
私も腹をくくってこれは延長と割り切り、思い残すことの無いよう撮りました。

そして『アートギャラリーのある家』という言葉がこの家のタイトルとして頭の中に降りて来ました。
随所に飾ってある絵画がとても魅力的で、辺りをゆったりとした上品なムードに包んでいました。
そうだ、これは『アートギャラリーのある家』しかない。


窓廻りのカーテンも一枚の絵の様です。
カーテンボックスを造作で作り込み、天井からのカーテンにすることで、腰窓にも優しくエレガントなムードが漂ってます。
貼り直したという椅子の生地やソファのクッションなど所々に赤の差し色が入っているのが、今回とても効果的だと感じました。
やはり、赤って何か人に活力を生ませるものがありますよね!
前にも工事中に書いてますが、床はカーペットを多く使ってます。このカーペットがまた適度な弾力があって、フワフワで足の裏の当たりが気持ち良いんです。
家に帰って靴を脱いでから、足で感じる触感、絵やクロス、家具から感じる視覚、肌ざわり、アースカラーの落ち着きの中にある赤のキリっとした刺激。

インテリアによって極上の空間が演出できること。
この家を作って得られた収穫はそこです。


カメラマンのHさんとは長丁場の中、軽い雑談も交え写真を撮るのですが、今日はボソッとこんな事言って来ました。
H「ちっちゃい頃、うちのお袋がお金もないけど美術館に良く連れて行ってくれたんだよねー。
何が描いてあるのか何にも分からないんだけど。」
私「それって、お母さんすごいいい事してくれたんじゃない!?きっと、当時何も分からなくても、絶対Hさんのどこかに残ってるよ~きっとお母さんも好きだったんだね絵が。」
H「そう、なんでだか、よく行ったんだよね。」

絵を見てこれだけ「いいなぁ~!」と反応するHさん、そしてカメラアングルを気にしてこだわるプロカメラマンとしてのHさん。カメラを覗く彼の後ろ姿を見ながら、母親に連れられて訳も分からず見た美術館の絵が今のHさんに絶対繋がってる、と思った。

Hさんも大好きな''アートな住空間''、きっといい写真がカメラに書き込まれたことでしょう。
写真は追ってホームページのギャラリーにアップします。
ここに載せた写真は私のiPhoneです。プロのはう~んと素敵な写真のはずですので、ご期待下さい。


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