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輸入ガレージドア、オープナーの交換

ガレージドアの開閉ができなくなったと聞き、お客様のところへ駆けつけました。
よくあるのは、何かの拍子に手動に切り替わってしまい、モーターの駆動が伝わらなくなっている場合。
車で言うと、クラッチが切れているような状態です。(マニュアルでないと分からないことですが・・・。)
ところが、電動に切り替えてもベルトが回らず、ドアも開かない。
調べて見ると、モーターの音はしているのですが、肝心の軸が回転していない。
自動ドア専門の前田工業の前田さんに連絡を取ると、オープナーの交換になるとのこと。
取り急ぎ、手動での開閉には支障が無いので、今日はそのままにして、至急交換見積もりを出させて頂くことにしました。







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マンション 床フローリング貼り替え


洗濯機からのトラブルで水濡れしてしまったお宅にてフローリングの状況を見て来ました。
フローリングが水を吸って波打っています。





フローリングは厚みが15mm。マンションの直張り用です。
コンクリートの上に直接置いて留めてあるはずです。



幅は1枚が150mm程度。真中に溝があり、75mmの幅のフローリイングのデザインとなってました。



各部屋との見切りに木製の見切り材が入ってますが、フローリングを浮かすことが出来たので、現状飲み込んではいないと思います。貼り替え時には突き付けでの施工となります。




廊下の部分に不具合が生じてますが、リビングの床には影響がなさそうなので、リビングドアの下部までで見切ってを貼り替えしたいと思います。その為、ここには新しい見切りを入れるつもりです。



見切りを入れた場合、現状フローリングより若干見切り部分の厚みが上がることになり、ドアに下が擦る可能性がありますので、その際はドアを外して、下部を擦らないようカットする必要があります。

新築も同時進行でやってますが、考作は今年も小さい仕事から大きい仕事まで、お困りの方が入れば、走りますよ〜!
人と人、ココロが通う建築を目指して!!


仕事はやれば(終われば)いいってもんじゃない


今日は朝から始まり、夜に至る間で色々あり、結局最後は自宅に帰る車の中で”猛反省”をした次第である。

今週、月火の二日である現場で職人を5人づつ入れ、延べ10人で既設輸入掃き出し窓を7箇所交換する工事を行なった。
初日の朝はデニーズでミーティングをし、工事内容を現場に入る前に頭に入れてもらい、効率的に現場を進行するよう策を話し合った。
現場に入りいざ解体が始まると、既設窓の構造が想定と違い、まさに想定外の展開となった。
ただ午後になるとひとつが出来ることでやっと目処が立ち、予定の工事を何とか2日間で終えることが出来た。



みんなで頑張って2日で終われたので、息を切らし「良かったね」と最後気持ちよく別れたのだが、翌朝、お客さまから電話があり気になる点があるとのこと。
職人に早速電話して確認したが、「思い当たる節が無い」とのこと。
とても気になるので、無理を言い、夜お邪魔させて頂いた。

そこで聞いた(確認)したものは確かに言われれば誰でも気になる部分だった。

枠が真ん中で少しはらんでいて、サッシュの飲み込みが一定になっていない。気密性が悪く、隙間風などの心配がある。
私は全ての窓を調査してこれが原因でないか、というひとつの共通点に気づいた。
大工にすぐ電話し状況と原因について話をした。
とにかく来週、もう1回入って調べ直すつもりだ。
仕事が終わった!と安易に喜んでいてはいけないな。

こういうことに(工事中でも)気づくのが本来の監督の仕事ではなかったか?!

時間に制約があるので今回は自分自身が工事の渦中に1職人の様に埋もれてしまい、冷静に工事内容をチェックする役目を果たして無かったと思った。
養生も大事だが、私は一部を見るのでは無く、職人には気づきにくい点をもっと俯瞰して見る必要があると今日は改めて感じた。
そういう観点で冷静な判断や指摘が出来ること。たとえ職人に煙たがれようが・・・・それが本当の監督なんだろうと・・。
逆にそういう監督の方が実は職人にとっても得なはずだ。
今日は自分の立場や今後の姿勢を考える上で猛反省した。

工期も大事。
だが、ただ時間内に終わればいいってもんじゃない。
作る物がちゃんとしているか、検査、チェックをしたか、やるべきことはたとえ日時が延期しても行わねばならない。

今日は勉強になりました。朝は、電話だけで内容が把握しきれないので「何を言ってるんだろう・・・」と思ったが、お邪魔してお話を現場で聞くと、改めて基本に気づくことも多く、お客さんが言っていることには十分合点がいった。発見があった。
お客さんが今回何がしたかったのか、改めて考えなければならない。重い輸入ドアを、軽くて、左右両方から行き来できる、そして気密・断熱等性能は良いもので・・・、という希望があったと思う。それを形で達成してあげるのが私達現場に携わる者の最終目標でなければならない。
一方でリフォームの現場ではお客さんがお住まいになりながらで、日時の制約も多いので、私たちはついつい「予定した時間で現場が終わること」が最重要課題になりがちだ。

職人は次の現場の予定もあるし、天候の変化も考えると、窓を変えるというミッションの場合は特に時間との勝負になる。
とても難しいことだが、とにかく集中して品質と時間の間を埋めるしか無い。

まだ、直る原理がわかった訳ではないが、でも言えるのは、この様に言いにくいことを言ってくれるユーザーが自分を鍛えてくれるということ。
以外とこういうことの方が自分の建築人生を振り返ると、ほろ苦く思い出され、後でも薬になる。今日の痛い思いを忘れずにいたいと思う。



マービン Grille Tack


マービンの窓が漏水などで傷み交換をする場合、飾りの木製格子も一緒に交換する場合もあります。
その際、古いタイプと比べ格子の留め方が変わります。
今日はその仕事をお見せしましょう。



まず、Grill(=格子)を新たに注文すると2ヶ月半の長旅を経て届いた格子の梱包の中に、こんな物が入ってます。


この小さな金属をTackと言って、これを右の黒い道具(付属品)を使って障子枠に差し込みます。これが木製格子と障子枠を止める言わば仲介役になります。



差し込んだところ。一応輸入住宅らしく英語で言うと、この黒い道具はInstallation tool=はめ込む為の道具。
そのまんまです(笑)。インストールという言葉もパソコンが普及してからは当たりの日本語のように使われてますもんね。
しかし、こんな治具を使うのが、アメリカっぽい。
丁寧っていうか、どうでもいいっていうか・・。微妙な感じ。でも、こんな小さな部品は確かにこれが無いと作業はうまく行かない。



さぁ、これを枠の側面に持って行ってグスッと尖ったところを刺しちゃいます。
・・・・とその前にする大事なことがあります。
一度、格子を仮留めしてひとつひとつ格子のセンターラインを薄く鉛筆で枠に示しておきましょう。
そのラインとこの黒いはめ込み道具のセンターラインを合わせましょう。



枠が木だから出来る「繊細」なようで「大胆」な技!!
いいの?〜とここは迷わずにグサっと行っちゃって下さい。
鉛筆の黒いラインが白い枠にあるでしょ?これが最初の仮留めの時付けたライン。(それほど神経質に測ってライン付けるまでも無いです。大体でOK。)
一瞬武士の間合いの様にグサッと刺してから少し間を空けてサッと黒い道具を自分の方へ(つまり刺した方向から90°角度を変えて)引き抜いて下さい。
うまく行くと、ちゃんとTackだけが枠に刺さって残っています。ほんとに小さい小さい出来事ですが、これが1回、2回と続くうちに少し慣れて来て快感を得ます(笑)。
一つの格子に枠との接点が6箇所以上はあるので、少し根気が入りますが、慣れればなんてことありません。




全てのTackを付け終わったら、新しい格子を持って来て、はめましょう。
薄い金属で出来た頼りないTackが少々のバネになって格子を軸方向に押さえるようになります。これだけで格子が固定され落ちて来ません。格子の接点の断面形状がこれ。
この丸く削ったところにTackの半円形状が落とし込む形になり、固定されるのです。
う〜ん、考えたなぁ、と思う。



この格子の断面形状だって、日本の職人さんに作ってと言ったら嫌になっちゃう形状。
この格子は既に塗装屋さんに塗ってもらってます。
この格子で嫌になってしまう塗装屋さんは輸入住宅を手がけない方がいいです。厳しいようですが・・・。



完成です。
格子はガラスを掃除する際、邪魔なので外したくなります。
以前の留め方ははめるのが難しかったですが、この方法なら外すのもはめるのも以前よりは簡単かも知れません。
アメリカ人は良くアバウトなんて言う人多いですが、結構細かいこと考えるんですよ。でもちょっと力の入れ方が独特と言うか、面白いなぁ、と思います。


ベルックス天窓メンテナンス

午前中はI様の天窓の調査に行きました。
「今まで気づかなかったけど、雨漏れしているようだ」との連絡があり。
ベルックスのエンジニアと行って見ると、ガラスの水密パキンが劣化して雨漏れを起こしているようでした。
インテリアの木の部分に濡れた滲みがあります。
築18年程経っている為、このような現象が起きることは経年劣化として考えられます。メーカーは一応10年に1度のメンテナンスを推奨はしています。
必ず10年経つとこのようなことになるとは限らず、ケースによって変ります。メンテナンスを行なえば、10年の保証がその先の10年後にまで伸びます。(つまり、最初の取付けから20年)今回もし規定の「安心メンテナンスパック」を行なえば、築18年ですので、築後20年経つまでの残り2年間までは保証が付くということです。



屋根勾配が7寸勾配なので、作業の安全と効率上、メンテナンスには屋根足場が必要です。
室内から天窓に手が届けば室内からも出来ますが、吹き抜けの上部屋根にある為、それも出来ません。

原因が天窓本体の場合は解決方法が限定されるので直すのが比較的容易です。
それが屋根面等、建築(建物本体)に関わる部分に原因が潜んでいる場合はその原因を掴むのに時間がかかり、修理まで難航することが多いです。

現在も1件そうような問題のある御宅を見ていて、3回修理を行って、まだ完治しておりません。
そこの現場のことが、帰り道、今日は気になりました。
今度、お電話してその後の様子を伺おうと思います。


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